!!18歳になっていない人は見ちゃダメ!!
さくら×パワー(CCさくら)
雨の滴が木々の木の葉を濡らす音に、耳を傾けている。
今朝から降り続く雨は、雨どいにたまり、忙しなく流れていた。
空はどんよりと垂れた鉛色の雲に覆われ、ビルの連なりは、雨で仄かに霞んで見える。
淡々とした雨の降り注ぐ音、時折、強まり、また弱まる。
その雨だれの中には、街のざわめきもかき消されてしまう。
今日、彼女の家には誰もいない。
ひとりぼっちの日曜日、
おそらく、家族が揃うのは夜、6時を回った頃なのだろうと、彼女も知っている。
時計を見ると、午後1時。
窓辺で頬杖(ほおづえ)をつき、幾重にも重なる滴のカーテンを見つめて、ぼんやりと過ごす日曜日の午後。
何かをするにも、別にやらなくてはいけない事もなく、無理に何かをやろうと思うような気分でもない。
この雨水が、やがて蕩々と流れ川となり、海へ戻ることの不思議さを仄かに思いつつ、彼女は腰をあげる。
長い間、頬杖をしていたからだろう、手首に微かな痺れを残しつつ、机の引き出しを開けた彼女は、1枚のカードを取り出す。
「……レリーズ」
気怠そうな言葉、彼女の胸に飾られていたワンポイントのネックレスがそれに応えるように、杖と姿を変える。
「出てきて、パワー」
カードからねっとりとした煙のようなものが沸き立ち、それが渦を巻きながら人の姿をかたどっていく。
数秒もしない内に、その煙のような物は消え失せ、彼女の前に幼い容姿の少女が立っていた。
「こんにちは、パワー」
にっこりと微笑みさくらが言うと、パワーは両手を手前で組みつつ、ぎこちなく引きつった笑顔でそれに応える。
『こ……こんにちは…』
パワーの顔には、強い不安の色が浮かぶが、その頬は仄かに紅色に染まり、微かな期待も伺わせている。
彼女には分かっていた。
また始まるのだ。
パワーの胸の中で、形容の出来ない感情が渦巻き、曖昧な輪郭を脳裏に浮かばせる。
小さな胸の中で、恐怖と喜びという矛盾した感情が共存し、頭の奥がヒリヒリとするような感覚に襲われる。
それは、とても苦しい時間、けれども心地の良い時間。
トクン、トクンと、心音が高鳴り、正常な思考を奪い去っていくようだった。
「力よ、その腕を上げ、いかなる事にも耐えよ。パワー」
逆らえない命令の言葉に、パワーの腕が小さく震えながら頭の上へ上げられていく。
左手で右手首をしっかりと握り、両腕をいっぱいに上げた姿となった彼女に、さくらは小さく微笑みは漏らした。
日頃はかわいらしい笑顔を湛えるその顔に、この時間だけは艶色が注がれ、ひどく大人びた印象を与える。
すっと、さくらの指先がパワーに伸び、細い脇腹にあてがわれる。
『くふっ!』
思わず、パワーの口から声が漏れ、体をひねらせる。
「……まだ始まったばかりなのに」
クスクスと笑うさくら、その陶酔したような瞳には、憂いにも似た艶めかしい光が宿っていた。
その指先を細い脇腹で踊らせると、それに合わせて、パワーの体がビクッビクッと踊り、顔が歪んでいく。
(まだ……まだ耐えられる……)
敏感な体にとって、その刺激は決して受け流しがたいものではあったが、彼女は懸命に、さくらの指先から流し込まれる怪しい悪戯に耐えようとする。
しかし、その刺激を耐えようとすればするほど、喉の奥で次々と笑いが生まれ、次第にそれを吐き出してしまいたいという欲求が大きくなっていく。
「……えい」
さくらの小さな声と共に、パワーの体が大きく跳ねた。
『ひゃはっ!?』
さくらの指先が、大きく開かれているパワーの脇の下に食い込み、次々と刺激を送り込み始めたのだ。
『ひっ……くっ……は…あははは!』
体で最も刺激に弱い、柔らかな肌を刺激され、パワーは堪え忍んできた笑いを一気に吐き出してしまう。
さくらの細い指先が腋の窪みの中をかき混ぜ、その度に笑いが体の芯からわき起こっていく。
『ひゃひゃっ!くっ…あはは!やめ……くくっ……やめぇぇぇ!!』
全身を振るわせつつも、命令に逆らえない体は、その腕を決して降ろすことを許さない。
激しいくすぐったさに、すぐにでも腕を降ろしたいのに、心がそれを強く願っても、体がそれに従ってくれない。
さくらの指先は、慣れた手つきでパワーの脇の下の上で、新たな刺激を作り続けている。
指先で肌をなぞり、そのままクイと指先を柔らかな肌に食い込ませてみたり。
指を立てて、その肌を絶え間なくくすぐり続けてみたり。
「はぅぅぅ!はひっ!ひゃははははは!くくくっ!あははははは!」
すべての刺激が、あまりにも強烈にパワーの体を突き抜ける。
全身から汗が噴き出し、大きな瞳には涙が浮かんでいた。
「ははは!ひゃひひっ!腕ぇぇぇ!だめええぇぇぇ!」
首を左右に何度も振り、あまりのくすぐったさを耐えようと努力するが、それは無駄なあがきにしかならない。
刺激を受け続けている脇の下は紅潮を始め、顔も赤みをますます増しつつある。
立ったままの足は、時折、頽(くずお)れそうになり、それを必死に支えるが、それも、ままならなくなりつつある事は明らかだった。
「ひゃへへ!ひゃめへへへ!ひはははははは!ワキやめへぇぇ!!ひゃめへぇぇぇ!!」
すでに呂律すらも回らなくなり、口からは涎が垂れている。
全身から汗が流れ落ち、足がガクガクと震えていた。
しかし、さくらはそれに構うことなく、パワーの脇の下を万策を尽くさんばかりにくすぐり続ける。
汗で濡れ、光を帯びる肌の上で、指先をくねらせる。
時折、脇の下から脇腹に指先を降ろし、洋服の上から浅い皮膚をコリコリといじったかと思うと、再び脇の下に戻す。
「ふぁへへへ!ひゃめぇ!!きゃははははは!くしゅぐらないへぇぇぇぇぇ!ふえっ、ふえぇはははは!!」
容赦のないくすぐりは、パワーの懇願を無視して続けられる。
パワーの顔が笑いと涙と涎で乱され、そこに強い絶望が現れていた。
「ひゅあいははははははは!!うひゃああああああああぁぁぁ!!!」
一際大きな声を上げ、パワーがフッと倒れ込む。
それを両腕で抱きかかえ、さくらが彼女の汗で額に張り付いた前髪を指で解いた。
「……がんばったねパワー」
気絶しているのだろうか、パワーの体は力なくうなだれているが、時折、ピクリピクリと小さく痙攣するように震えている。
しかし、パワーの顔には何か満ち足りたような、歪んだ満足感も漂っているようにも見えた。
「ゆっくり休んで……続きをやろうね……」
さくらが微笑み、パワーをベッドに横たわらせると、シーツがじんわりと、彼女の汗を吸って湿り気を帯びたようだった。
禁断の遊びは、まだ始まったばかり……
時計は、まだ午後1時半を指していた。