!!18歳になっていない人は見ちゃダメ!!
ケロ×さくら(CCさくら)
風呂上がりの火照った肌には、窓から優しく吹き込んで来る、夜の涼しげな風が心地よい。
バスタオルを一枚だけ羽織った姿のまま、さくらはベッドに腰掛けて穏やかに揺れるカーテンを見つめていた。
夏は訪れていないけれど、春の香りが過ぎ去って久しい季節。
ベッドの枕元に置かれてある時計に目を移すと、8時15分。
寝るには少しだけ早い時間。
さくらはゆっくりと立ち上がり、洋服タンスから下着を取り出しながら、バスタオルをハラリと解いた。
彼女の体を舐めるようにして、バスタオルが床に舞い落ちる。
下着を身につけると、ひんやりとした生地の感触が肌に心地よかった。
淡い桜色のタンクトップと、純白のショーツ。
それらを着込み、手鏡を見ると、そこには紅潮した頬の彼女が映されている。
「……えへへ」
誰にともなく、照れ笑い。
そのままの表情で、ベッドに弾むように腰を降ろす。
軽い音がして、布団が彼女の体を受け止める。
期待と不安が入り交じった不思議な気持ち。
始まる前は不安だけど、始まれば、それは絶望に変わる。
だけど、それが終わった時、彼女の体はいつも「それ」を求めていた。
「ケロちゃん、いつもの事しよっか?」
彼女の言葉が合図になったかのように、どこか面倒くさそうな仕草で、
それなのに、どこか嬉しそうな表情を浮かべ、勉強机の一番深く大きな棚の中から、ケルベロスが顔を覗かせる。
「またかいな……」
わざとらしく、ケルベロスが頭を掻きむしる。
「今日はちょっとだけだから!ね、いいでしょ?」
「…しゃーないなぁ」
ぱたぱたと羽根を羽ばたかせて、ケルベロスがさくらの元へ飛んでいく。
これから、彼女のお楽しみの時間が始まる。
「静寂よ、この部屋を沈黙で包み込め、サイレント」
いつもの厳しい口調ではなく、小声で彼女が鍵を振るうと、部屋全体を静寂が包み込む。
毎晩のように、部屋にかけられる魔法。
禁断の遊びが、誰にも知られないようにするための、秘密の魔法。
鍵をいつものアクセサリーに戻したさくらは、ケルベロスを見る。
「ほな、始めよか」
「…うん」
うなずき、両手を頭の後ろ側で組み、目を閉じる。
どこから刺激がやって来るか分からない。
漆黒の闇の中で、ケルベロスの気配が少しずつ自分に近づいてくるのが分かる。
不思議と胸が高鳴る。
……まだ来ない。
目を開けようとした時、ふいに左脇腹に怪しい刺激が飛び込んでくる。
「ほえっ!?」
思わず素っ頓狂な声を上げて、体をよじる。
続いて、首筋に柔らかなものが触れ、思わず首をすぼめる。
「ひゃっ……くっ」
目を開くと、彼女の首筋からスルリと脇の下へ移動するケルベロスの尻尾が見える。
間髪入れず、敏感な脇の下から激しい刺激が流れ込んできた。
「きゃっ!ふふ……ひあっ!」
脇の下にしがみつくようにして、ケルベロスが柔らかな肌を撫でるように揉みしだく。
「ひ……くふっ!ケロちゃん…そこダメ…!」
拒絶しながらも、腕を下げるような事はしない。
ケルベロスは柔らかな脇の下を、両手足を使ってなぜ回しながら、尻尾は彼女の平らな胸をくすぐっている。
「くっ……そこは…ふぁ…ははっ、あははは!」
身を屈めて、くすぐったさを必死に堪えるさくらの反応に気をよくしたのか、ケルベロスは脇の窪みに顔を押し当てると、小さな舌先で脇の下の皮膚を舐め回しはじめる。
ケルベロスの体を覆っている柔らかな毛が触れるだけでもくすぐったいのに、舌先の刺激が加わったのだから溜まらない。
つい腰の力が抜け、ベッドに身を横たえてしまう。
「ケロちゃん!ひははっ!だめ!ペロペロだめだってばぁ!」
風呂上がりの上に、くすぐりで浮かび上がる汗を舐め取るようにしながら、ケルベロスが舌を動かす度に、さくらの体が反り返る。
目尻に涙が浮かび、耳は真っ赤に火照っている。
全身から吹き出す汗がシーツを濡らし、笑いすぎで少しずつ意識も薄らいでいく。
「へぁ……くひゃぁ!ケ……けほっ、けほっ……ケロひゃんダメぇぇぇ!」
脇の下をしばらくの間刺激し続けていたケルベロスは、そろそろ脇の下の感触に飽きて来たのか、両手足を動かしながらスルスルと脇腹へ移動していく。
「うはっ!動いちゃだめぇ!!くくくく……ひゃはははははは!」
脇腹を小さな体が蠢く度に、さくらの体がビクリ、ビクリと跳ね上がる。
「あはははははは!もうダメ!くひゃっ!ケロちゃんエッチ!ひははははっ!」
「ちゃう!迷子になっとるだけや!」
どうしようもなく、嘘と分かる言い訳を口にしながら、脇腹で散々迷子になったケルベロスが、再び移動を始める。
腰を辿り、太ももを辿ると、さくらが大きく体をのけぞらせた。
「あははははは!だめぇ!だめぇぇぇ!」
(なんや、太もも弱いんか。今度責めたろ)
さりげなくサディスティックな事を考えながら、さくらの足をなおも下っていく。
太ももから、膝の裏側を伝い、ふくらはぎを通り抜けると、ケルベロスは足の裏にしがみつく。
小さな足の裏は、綺麗な桜色をしている。
「ケ、ケロちゃん……そこ、足の」
さくらが言い終わる前に、ケルベロスの小さな腕が彼女の足の親指と人差し指の間に差し込まれる。
柔らかな体毛が、敏感な足の指の間を刺激する。
「うひゃっ!?」
思わぬ刺激に、さくらの体が跳ね上がる。
腕を何度も指の間から差し込んだり抜いたりしながら、両足で土踏まずの真ん中辺りをかき混ぜる。
「ひははは!ちょ…ちょっ!あはっ!ケロちゃん!いははははは!」
足の指が反り返り、微かに固い弾力を帯びた足の裏の皮膚がヒクヒクと痙攣する。
それほど強い刺激ではないのに、その小さな刺激がさくらの体全体を大きく揺さぶらせる。
「だっ…あははっ!ふぇっ!つっちゃう!つっちゃうってばぁぁ!ひははっ!」
顔を真っ赤にして、全身を震わせて笑い狂っても、足の裏に貼り付いたケルベロスを引きはがす事はできない。
「ははは!だめ!だめだったら!!」
暴れ回り、指をどんなに動かしても、ケルベロスは決してくすぐりを止めようとしない。
それどころか、小指と薬指の間にもう一本の腕を突っ込み、妖しい刺激をさらに追加する。
「くくくっ!あははっ!あはははははは!へ、変になっちゃうよぉぉぉ!ひひっ!きはははは!」
「なにゆーとんねん。さくら、やって欲しいんやろ?」
ケルベロスが少しだけ低い声色で、さくらに囁く。
「くふふっ!ひゃははははははは!もうダメ!ダメぇぇぇ!」
「まったく、さくらはアカン子やなぁ。毎晩くすぐって欲しいなんて、エッチな子が言う事やで」
さくらが笑い転げながら、大きく首を横に振る。
「ひゃははは!さくら……あははははっ!さくら、エッチじゃないもん!はははっ!あはははははは!」
「いや、さくらはエッチな子や。気持ちええんやろ?」
笑いながらも、さくらが顔を上げる。
毎晩くすぐってほしいと望んでいる自分。
それが、普通でない事は分かっていたが、それでも、この妖しい刺激から離れる事はできそうもない。
それどころか、最近は流れ込んでくる刺激に快感すらも覚え始めていた。
さくらが初めて知る「気持ちいい」という感覚。
苦しいけれど、とてもくすぐったいけれど、さくらは確かに、身に余るほどの快感を全身で感じていた。
「ほぇっ!くくっ!足の裏やめへぇぇぇ!くっ、ひはっ!ははははは!!」
「こら、ほんまの事聞かんと、止める事できへんなぁ。こしょこしょ……」
「しょ…しょんなぁぁぁ!ふふ…やめへぇぇぇぇ!くしゅぐったいのらめぇぇぇ!」
激しい刺激と笑いすぎによる酸欠で、頭がぼんやりしてくる。
呂律の回らない言葉で、何度許しを乞うても、ケルベロスがくすぐりを止めてくれる事はない。
しかし、抵抗しても、それを止めてもらえば苦しみからは解放されるが、快感も去ってしまう。
苦しみと快楽。
両極端な感覚を同時に感じながら、くすぐりに笑い続ける事を選択する彼女があった。
ケルベロスとの禁断の遊び。
誰にも言えない、ケルベロスとだけの秘密。
これからも、ずっと続いていくであろう、妖しい遊び。