!!18歳になっていない人は見ちゃダメ!!
こなた×つかさ(らきすた)
……こなちゃんの部屋。
カーテンが閉められて、薄暗い室内に、私は静かに佇んでいる。
いつも遊びに来ている時とは雰囲気が違い、まるで、見知らぬ廃墟にでもいるような感覚。
私の脳裏には、様々な思いが駆けめぐっていた。
しんと静まりかえった室内は、真夏の日差しもカーテンで遮られて、クーラーが強く効いているせいか、肌寒いほど。
その感覚が、私の頭の中を混乱させていく。
こなちゃんの部屋にいるはずなのに……
深い森の中、すでにうち捨てられた浄化槽。
その、すでに電気すらも通っていない管理室の中に閉じこめられているみたい。
こなちゃんの部屋の綺麗な壁紙が、錆(さび)とコケに汚れた、コンクリートのように見えてくる。
聞こえないはずの、水が漏れ出す音が耳元で聞こえてくるような気がする。
誰も助けに来てくれない、どんなに叫んでも、こんな山奥には誰も……
ガチャッ
ドアノブが回り、ゆっくりと扉が開かれる。
ああ……心の中で、私は小さく息を吐き出した。
ドクッドクッ
耳の中で、私の心音が大きく聞こえている。
息は少しずつ荒くなり、扉の向こう側にいる人影に、じっと目を凝らした。
「おまたせ、つかさー」
頭の中で作り上げられていた妄想が途切れ、私は一気に現実へ引き戻された。
こなちゃんが、相変わらずの紺色のタンクトップに、黄色いショートパンツ姿で、ピョコピョコと跳ねるように部屋の中に入ってくる。
かく言う私は、決して、こなちゃんのように明るく振る舞う事などできない。
なぜなら……
「……こ、こなちゃん…もう、腕疲れたよ……」
私はわずかに痛み始めている腕を震わせながら、彼女に言葉を投げかける。
しかし、こなちゃんは、小さく笑いながら、
「まだ1分も経ってないじゃんか」
と、私の姿を見つめて、言葉を返してきた。
そして、じーっと私の姿を見つめながら、こなちゃんは舐めるような視線を、私の体に這わせてくる。
……は、恥ずかしい。
こなちゃんの妖しい視線に、私は思わず顔を赤らめてしまう。
私の服装は、ブラジャーとパンティだけ。
その姿で、私は両手を頭の上に挙げ、2リットルペットボトルの半分程度のプラスティック容器を支えている。
容器の中には、たっぷりと透明のマッサージオイルが入れられていて、私はわずかに動くと、タプッタプッと音が聞こえてきていた。
1リットル……1キログラムの容器を頭の上で支えるのは、それほど辛い姿勢ではない。
ただ、その姿勢がひどく恥ずかしく、こなちゃんの視線から逃れようと、何度も体をくねらせてしまう。
足下にはビニールシートが敷かれて、もし溢れてしまっても安心……なんだけど。
マッサージオイルを浴びた私は、無事…というワケには行きそうになかった。
有害でもなければ、別に浴びたからと言って、さして問題にならないだろうマッサージオイル。
でも、おそらく、それを浴びれば、私は間違いなくドロドロのオイルまみれになってしまう。
洗い流せば落ちないこともないけれど、ねっとりとしたオイルは、そう簡単には荒い流せないだろう。
「こ、こなちゃん……」
ジロジロと私を見つめ続けている彼女に、私は抗議の口調で言葉を投げかける。
しかし、こなちゃんは、そんな私の思いを知っているのだろうか。
そっと私に歩み寄ると、左二の腕にそっと指を添わせて来る。
「……ッ」
ビクッと腕が動いて、タプンッと頭の上では水が跳ねる音。
「つかさは、敏感さんだねぇ」
こなちゃんがニヤニヤと笑いながら、私の二の腕に細い指が絡ませる。
細い指が、二の腕の柔らかな肌を、まさぐるように刺激して、私の腕は何度も跳ねるように動いてしまう。
タプッタプッ
頭の上で聞こえるオイルの音に、はっとして腕に再び力を入れる。
「…こなちゃッ……はぅっ!」
わずかに触れられているだけにも関わらず、二の腕から流し込まれる妖しい刺激が、私の心を再び解きほぐそうとする。
それに必死に耐えながら、私は全身にグッと力を込めた。
「むぅ……ここまで敏感だと、やりがいはあるけど、この間みたいに、つかさ大爆発!みたいな事にならないか心配じゃのぅ……」
「こ、こなちゃん……ッ!…あうぅっ!」
二の腕をサワサワと撫でられながら、私はこなちゃんの意地悪な言葉に、思わず大きな声を上げてしまう。
数日前、お姉ちゃんとこなちゃんに……
二人にくすぐられて、私がお漏らししてしまった事が思い出される。
二人の指先が、私の肌の上を撫でる感触。
お姉ちゃんの、ねっとりとした舌が、くすぐったくて堪らない、脇の下を舐め続ける感触。
こなちゃんの細い指先が、私の脇腹をグリグリと揉み続ける感触。
どれも、その1つ1つが苦しくて、くすぐったくて……でも。
とても、それが心地よくて……
「まあ……あれば、私たちもやり過ぎだったかもね…」
そう言いながらも、二の腕を撫で続けるこなちゃん。
細い指が、柔らかい部分を丁寧に丁寧に撫で、私の腕から力を抜かせようと、意地悪な刺激を与え続けている。
「……ひぁッ!…こなちゃッ……くぅぅっ……」
「安心しまえ、今日は、お遊び程度だからさ」
そう言いつつ、二の腕から指を離す彼女。
「…くはっ……はぁぁ……はぁ……」
すでに私の息は荒く、足がプルプルと震え始めている。
なのに、胸がキュッと熱くて、体中が痺れてしまいそう。
大好きなこなちゃんの指先が、私の体の悪戯している……
そう思うだけで、胸が大きく鼓動し、全身が火照ってしまう。
それに……
私は先ほどまで、頭の中に思い浮かべていた、不思議な妄想を思い出す。
誰も訪れる事のない、森々(しんしん)の奥底の、文明にうち捨てられた、浄化槽。
錆とコケに覆われたコンクリートに囲まれた、管理室の一室。
私は、頭の上に得体の知れない液体を入れられた容器を乗せて。
……耐えなくてはいけない。
叫んでも、誰も助けには来てくれない。
「……こ、こなちゃん…?」
「ふえ?」
「そ、その……わ、私ね?あの……こ、こなちゃんと、やってみたい…シチュエーションがあるんだ……」
間違いなく、こなちゃんに笑われる。
それを承知で、私は言葉を続けた。
「わ、私は……どこか、すごい森の奥の…小さな建物の中にいるの。頭の上には…その、変な液体を乗せられて……」
カアッと顔が熱くなるのを感じる。
まるで、『何とかごっこ』みたい。
ひどく子供じみている……でも、こなちゃんに。
こなちゃんに、今のこなちゃんじゃない、もっと残酷なこなちゃんに悪戯されたい。
こなちゃんは優しくて、きっと、私が苦しがったら、すぐに手を止めてしまう。
優しさは、すっごく嬉しい……でも。
「こなちゃんは……私をくすぐる人。私は、こなちゃんの……こ、こちょこちょに、ただ、耐えなくちゃいけない……」
益々顔が赤くなる。
ああ、言わなければ良かった……
こんな子供っぽい事、こなちゃんに絶対笑われる。
「……森の中の…もう、廃墟になった…じょ、浄化槽の……コンクリートに囲まれた一室で……ううっ……」
こなちゃんの顔を見るのが怖い。
絶対に、笑いを堪えているに違いない。
どうしよう……絶対、頭がおかしいって思われた……
私はうつむいたまま、顔を上げる事ができない。
こなちゃんの軽蔑の視線が怖くて。
こなちゃんの、苦笑いが怖くて。
「あ、それいいじゃん!やろやろ!」
「……へ?」
こなちゃんの、軽蔑の言葉を受けようと待ち受けていた私は、拍子抜けして、顔を上げる。
そこには、目をキラキラと輝かせた、こなちゃんの笑顔。
「イメージプレイってヤツ、私も一度やってみたかったんだよねぇ」
そう言いながら、手をワキワキさせる彼女。
その顔には、いつもの彼女ではない、妖しい光が満ちている……ような気がした。
「じゃあさ、私は……うーん、地球征服を企む秘密結社の、女幹部!」
「……へ?」
お、女幹部!?
こ、こなちゃん……ノリノリだ。
「で、つかさは、捕らえられたヒロイン。つかさお姫様〜って、どう?」
「お、お、お姫様!?」
お、お姫様……
私は、お姫様なんて感じじゃないけど……子供の時に、お姫様になりたいって思ってた時期もあったけど……
お姫様…!?
「わ、私……お姫様なんて……」
「いいじゃん!つかさ姫ぇ?」
そう言いながら、こなちゃんが妖しく微笑んで、私の二の腕に再び指を触れてくる。
細い指先が、再び柔らかい肌をまさぐり、私は体をビクッと震わせてしまった。
「……はぅっ!…こ、こなちゃん……」
私が彼女の名前を呼ぶと、突然、こなちゃんの指先が、私の脇の下へ滑り込む。
頭の上で容器を支えているため、わずかに開いたままの脇の下。
そこに、こなちゃんの指先がグニュッと潜り込み、敏感な皮膚をモミモミと揉み始める。
「はぁぁぅッ!……くひっ!くぁッ!?」
思わずのけ反り、頭の上ではタプッタプッとオイルの音。
慌てて両腕に力を入れるが、私の右脇の下に入り込んだ、こなちゃんの指は止まらない。
「つかさ姫ぇ?私は、悪の組織『オターク帝国』の女幹部、こなた様だ!」
オ、オターク帝国!?
「…くはっ!……はぅぅっ!は、はいぃ!」
脇の下へ入る激しい刺激。
いつでも閉じる事はできる……でも。
閉じれば、頭の上の容器からオイルがこぼれ落ちてしまう。
閉じようと思えば閉じられるのに、自分の意志で脇の下を隠す事を拒まなくてはいけない。
それも、ほんの少しだけ……
本当に、ほんの少しだけ腕を閉じれば隠すことができる。
「うひぃ…くはぁっ…!はくぅッ!……わ、分かりました……こ、こなさ……さまぁッ!」
くすぐったい!
脇の下の中で、モゾモゾと動く、こなちゃんの指先。
それが、私の一番敏感な皮膚へ、くすぐったい刺激を送り込んでくる。
「ふっふっふっ、つかさ姫。もはや、世界は我々のモノなのだぁ!というわけで、コチョコチョッと」
「くひぃ!……くはっ!?な、なんでコチョコチョ!?」
ああっ、コチョコチョとか言わないでぇ!
くすぐったい刺激に、くすぐったい言葉が混ざり合い、私の心が少しずつ溶けて行く……
それでも、必死に両腕で頭の上の容器を持ち、ブルブルと震える両足に力を入れる。
「ふふふ……あ、ちなみに、その容器に入ってる液体、溢れたら、つかさが気絶するまでコチョコチョするから、よろ!」
「くひひっ!?そ、そんなァッ!……むぐぅッ!」
そ、そんな!
私は慌てて両腕に力を込め、絶対に容器を取り落とすまいとする。
けれど、意地悪なこなちゃんの指先は、私の敏感な脇の下の中を、グニュグニュとかき混ぜている。
くすぐったい…!
ああっ、そんな所つままないで!
そこを突っつかないで!!
「くひっ!?…ああっ……くはァ!?……あひひっ!……こ、こな……うひゃひゃっ!」
脇の下の中で、こなちゃんの指先が、ゆっくりと……でも、とても意地悪に蠢いている。
汗ばみ始めた肌の上を、ねっとりとした指使いで。
「くすぐったッ!……あははっ!?ちょっ…!あっ!あっ!!ダメ!く、くすぐったいってばぁぁ!!」
脇の下への刺激によって、お腹の中に閉じこめていた笑いが押し出されようとしている。
でも、そんな私の懇願など、こなちゃんが聞き届けてくれるはずがない。
「ほほう?その口の利き方はダメですねぇ?ほぉら、こっちの脇の下もコチョコチョしてあげますよぉ?」
意地悪いこなちゃんの言葉。
そ、そんな!
右だけでも、もう、こんなにくすぐったいのに!
「はぁぅっ!や、やめてぇッ!……やめて!本当にやめて!お願いだから!お願いだからぁぁ!!」
私が真顔で、こなちゃんに懇願する。
でも、そんな私の姿をニヤニヤしながら見つめているこなちゃん。
そして、すっと、左の脇の下にも指が差し込まれる。
「……はぁぁッ!…ああっ……くひひぃぃ!!……はぁぁッ!くひぃぁッ!?」
グニュッグニュッと、脇の下を揉みような動き。
指先が、脇の下の皮膚をつまみ上げ、それを指の腹で撫でる。
わずかな隙間の中で、細いこなちゃんの指先が、私の脇の下を執拗にいじめ続ける。
「くひひっ!はぁぁ!くひぁッ!や、やめッ!やめてぇぇぇ!!くははっ!やめっ…やめぇぇ!!」
くすぐったいよ!
こなちゃん、本当にくすぐったいよ!!
お願い……もうやめて。
お願い……変になる!
もう変になっちゃうよ!!
「ぎぃくひっ!?ああっ……ふひゃぁ!?……くすぐったいってぇぇぇぇぇ!……あっ…ホントにッ!くぅッ!?……ダメ、ホント!ダメ!ひひっ!ダメダメ!」
「ほほう、では少し力を入れて差し上げましょうか、つかさ姫ぇ?」
こなちゃんが意地悪く微笑んで、両方の脇の下に差し込まれている指を、グニッと皮膚に押し入れる。
く、く、くすぐったい!!
す、すごく……ものすごくくすぐったい!?
「ぐぁひぃぃぃ!!くひゃひゃっ!こ、こなッ!くははははっ!あはっ……あははっ!あうぅぅッ!!」
脇の下の皮膚を、今までは撫でたり、摘んだりしていた指先。
それが、脇の下の皮膚の中に潜り込んで、グニグニと動き始める。
そんなに強くない力なのに、肌の下の神経を直接いじられているみたい。
「ぎぃぐひぃぃッ!うぁぁ……!くひひっ!くぁぁ!!あああッッ!!く、くすぐったいってばぁぁぁぁ!!あうっ!く、くすぐったい!うひゃッ!!くすぐったいぃィ!!」
「おやおや、つかさ姫ぇ?まだ始まったばかりではないですか」
あああ……こなちゃん。
こなちゃん……こなちゃん…?
もしかして、こなちゃんじゃない…?
そうだ……私は本当に、こなちゃんにくすぐられているのかな…?
もしかして、私は、本当にどこかに連れ去られて。
記憶を操作されて、こうやって、こなちゃんにくすぐられていると……
そう思いこまされているんじゃないの……?
もう分からない。
私が望んだはずの遊びなのに。
もう分からない!
もう分からないよ!!
もう分からないよぉぉぉぉ!!!
「ひぃぃ!!くははははははは!こ、こなた様ぁぁぁ!!もうやめて!お願いですッッ!
くはははははははは!ああっ……脇はぁぁぁ!!わ、脇だけはやめてくださッッ!!くはははははははは!!」
ああ、くすぐったいよぉ……
脇の下が、脇の下がぁぁぁ!!
くすぐったい……そんなに揉まないで!
お願いします……ううっ……
くすぐったい!
本当にくすぐったいってばぁ!!
「ふむ、いい笑い声だねぇ?それに、こんなに顔を真っ赤にしちゃって。気持ちいいのかい?」
やめてぇぇぇ!!
気持ちいいなんて言えないよ!
ダメだよ!そんなにくすぐったら!
脇の下くすぐったいのにぃ!
くすぐったい……脇の下はダメ!
本当にやめて……本当にやめて……
くすぐったい!
くすぐったい!!
「あはははははははははははは!!あはははははははははははははは!!ひぁひぃぁあああ!!あああああっ!こ、こなたさまァ!!やめて……やめてェェェッ!!」
ああ、どうして!?
どうして!?
こんな言ってるのに!
こんなに、止めてって言ってるのに!!
どうして……脇の下はやめて!
本当にくすぐったいの!
本当にくすぐったい……助けて……
助けてぇぇぇぇぇぇ!!!
「ぎぁひぃぃいぁぁ!!く、くすぐったい!こ、こなた様!
ほ、ホントッくひぁははははははははははッ!!何でも言いまッあはははははははは!!
あははははははははははははははははははははははは!!」
腕の力が!
腕の力が抜ける!
助けて……!
くすぐったい!
誰か助けて!
「はひぁぐぃぃぃぁあははははははははは!!助けてぇぇぇぇ!くははははははははははははッ!助けて…きはァ!?くははははははははははははははは!!」
助けて……
助けて……
くすぐったい。
くすぐったいよぉぉ!!
脇の下はダメなの!
ああっ、こなた様ぁぁ!!
私を元に戻して……
助けて……
「ぎぁあははははははははははははははは!!!ああっ……助けて……
こなた様ぁ!!こなた様ァァァ!!やめて下さい……うぅっ…
くはははっ!やめて下さひぃぃいあああぁぁああぁ!!」
「うむ……仕方ない、そこまで言うのならば、脇の下はやめてやろうかのぅ」
ああ……こなた様、ありがとうございます……
本当に命の恩人です……
私はこなた様のご命令であれば、何でも従います……
こなた様……
こなた様……
「では、脇の下を指でくすぐるのはやめて、この、耳かきでくすぐってしんぜよう!」
そんな……!
もう我慢できません……
本当に…くすぐったくて、変になっちゃいます……
こなた様は、私のお願いなど聞いてくれない。
私の脇の下から手を引き抜くと、右手に耳かきを持って……
それを、そっと、左脇の下へ差し入れ……
薄い褐色の壁紙が、コケが這い、錆なのかどうかすらも分からない物で赤黒く染まった、コンクリートの壁のように見える。
聞こえないはずの水のしたたる音、床には湿気に冒されて、ドロドロとしたヘドロのような物が至る所にこびりついている。
カーテンから差し込む、わずかな陽の光が、鉄格子の向こう側から差し込む、うっそうとした木の葉に揺れる木漏れ日のように感じる。
誰も来ない山の奥、文明に取り残された浄化槽。
この浄化槽には、雨水だけが溜まり、腐敗した水の臭いに動物たちすらも近づいてこない。
管理室の中にまでは、その腐敗臭は届かないけれど、この場所は誰も知らない。
私がいる事も、ここに、私が捕らえられているという事も……
下着姿の私……でも、それは、組織が私の脳に刷り込んだ、偽りの記憶なのかもしれない……
本当の私は、薄汚れた麻の布きれを胸と腰に巻いただけの姿。
頭の上に乗せられた容器には、見た事もない、まして正体も分からない、不気味な液体。
しゃがみ込んで、身を縮こまらせる事もできず、まして、両手を降ろす事も許されない。
少しでも片方の腕の力を抜けば、私は、その得体の知れない液体を、頭から浴びてしまう。
小さく開かれた腕の付け根……
そこは、私にとって、一番敏感な部分。
どんなに、わずかにでも触れられただけで耐えられない、私の一番触れて欲しくない所。
それなのに……
「ふふふ……耳かき接近中ぅ」
悪の組織、オターク帝国の女幹部である、こなた様。
私は、彼女に一度は忠誠を誓った身。
仲間たちを裏切り、彼女に自分の全てを捧げると誓った……
でも、私を待っていたのは、重労働でも、悪の組織のために戦う戦闘員でもない。
こなた様の、遊びの相手。
それも、私にとって一番苦しくて、一番やって欲しくない……意地悪な遊び。
……苦しいけれど、とても…甘い感じがある遊びの相手。
「……こ、こなた様……やめて……やめてぇぇ!!」
彼女の手に握られているのは、耳かき。
その先端が少しずつ、私の脇の下へ近づいていく。
「ほぉら、つかさ姫ぇ?この耳かきの先端で、コチョコチョされたら、どうなっちゃうのかねぇ?」
「ああぁ……やめて……やめて下さい…こ、こなた様……」
ゆっくりと、まるで焦らすように、耳かきが近づいてくる。
耳かきの先端で……敏感な皮膚を撫でられたら、一体どれだけくすぐったいのだろう。
想像するだけでも、腕が震えてしまう。
「さて、いよいよ耳かきが到着でーす」
「…ッ……あぁぅッ!」
ツンと弱々しい刺激が、脇の下の入り口に走る。
たった、それだけの感触でも、私の体が跳ね上がってしまう。
「…はくぅぅぅッ!こ、こなたさッ……ひぃぃっ!!」
脇の下に少しずつ潜り込んでくる、小さな刺激。
私の敏感な脇の下の皮膚を、先端の返しが優しく刺激する。
「ここの、この溝に沿って、そろそろぉっと……」
こなた様の言葉に、私の脇の下の感覚が一層研ぎ澄まされていく。
「・・ひゃひぃっ!…はぁっ!……あぁっ……ああぅっっ!」
肉と肉を持ち上げるようにして、先端の返しが、皮膚にコリッコリッと引っかかりながら、少しずつ奥へ奥へと進んでいく……
本当にわずかな……小さな刺激なのに、木製の耳かきという固い物体が、柔らかい肌を撫でる感覚は、私にとって拷問の他の何者でもない。
くすぐったい……
くすぐったい……!
「くひひっ!こ、こなァッ…くひゃァ!!」
「さて、このぐらい入ればいいかな?」
こなた様がそう言って、にやりと妖しい笑みを浮かべる。
ど、どうする気なんだろう……と思う間もなく、私の脇の下の中に、激しいくすぐったさが生まれる。
「ひぁぁッ!?」
大きく体がのけ反り、頭の上にのせられた容器から、タプッタプッと水の音。
腕がビクッと大きく震えて、思わず力が抜けそうになるのを必死で堪える。
脇の下の真ん中辺りに差し込まれた耳かきが、前後にコリコリと動かされている。
「ひひっ!?……はぁぁぅっ!……あぁッ…くひッ!」
ああっ……なんで!?
なんで、そんな所で動かすの!?
くすぐったいって分かってるハズなのにぃ!!
「くひィッ!ぁぁ…わ、脇がぁぁ!!」
脇の下の中で、私の脇の下の肉に挟まれた耳かきが、コリコリと柔らかな部分をいじっている。
前後にゆっくりと、くすぐったさがジンワリと広がるみたいに伝わって来る……
くすぐったいよぉぉ!!
くすぐったい!
どうして脇の下ばっかりなの!?
どうして脇の下だけいじめるの!?
「はひぁぁっ!はぁぁっ!!ひはははは!!こ、こなた様ぁ!!くすぐったい!くすぐったいいぃぃ!!くすぐったいっ!くすぐったい!!」
「うんうん、くすぐったいだろうねぇ。でも、やめてあげないよーだ」
ニヤニヤと笑いながら、こなた様が意地悪な指先で、耳かきをコリコリし続ける。
執拗に、執拗に、私に笑いを強制する、妖しい刺激を送り込み続ける。
どうして!?
くすぐったいって分かってるのに、どうして!?
「はひゃぁっ!ひぁぁ!!ああっ!あははははは!ははははははっ……ああっ、脇はぁぁっ!!」
コリコリコリコリ……
脇の下の肉の狭間で、耳かきが動き続ける。
私の敏感な部分を、めくり上げるみたいにして。
肉と肉の間をなぞるみたいにして、耳かきが動いている。
くすぐったい!
くすぐったい!!
「くひははははははっ!や、やめッ…てぇぇッ!!くすぐったいです!くすぐったいよぉぉ!!くすぐったい……死ぬッ!死んじゃうよぉぉぉぉッ!!」
私の叫び声を無視して、こなた様はコリコリと耳かきで皮膚を刺激し続ける。
優しく、ゆっくりと……
汗ばんだ肌の上を、滑るみたいにして動いたり、肉をえぐるみたいにして引っ掻いたり。
その1つ1つの動きが、脇の下の皮膚を残酷に翻弄し続ける。
くすぐったすぎる!!
どうして?
どうして……どうして、私が…こんなに、くすぐられなくちゃいけないの!?
「ぎひひぃッ!?くぁはひぁっ!きひぃぃ!くひぁぁぁ!!ぐひゃぇぇぁぁあはははははッ…あっ…ああっ!ああっ!!くははははははははははは!!」
いじりすぎだよ!!
敏感な場所なのに、そんなにいじらないで!
くすぐらないでぇぇ!!
「くははははははッ!こ、こなたさまァァぁあははははははははははは!!もうっ!もうやめて!もうやめてぇぇぇぇ!!限界ですっ!限界…ひゃききききっ!!」
笑いが止まらない……
脇の下の一部分だけをコリコリされているだけなのに、くすぐったい……
くすぐったい!!
「くぁひひぁぁ!!!やめへぇぇぇ!!お願ひぃぃ!!何でも言うこと聞きますッ!何でもします!!くひぇああっ!だから耳かきだけはぁぁ!!」
「ほほう、何でもするとな?」
こなた様がそう言って、顔を上げる。
その目はニンマリとしていて、顔は真っ赤に染まっていた。
こんなにあどけない顔つきなのに……どうして、こんなにいじわるなの!?
……もう止めてって言ってるのに!!
脇の下がおかしくなる!!
脇の下が変になっちゃいそうなのにぃぃ!!
「くひぃぃっ!!はいぃぃ!!何でも言う事聞きッ……あはひはははははははははははははは!!ちょっ!ちょぉぉぉぉぉぉ!!!!くははははははははははははははは!!!」
コリコリコリコリコリコリ
こなた様が、今まで以上の速さで脇の下の上で、耳かきを動かし始める。
その刺激に、私の口からは言葉よりも、笑いが先立って吹き出してしまう。
くすぐったい!
くすぐったいぃぃ!!
そんなに早くコリコリされたら、おかしくなっちゃうよ!!
「ひぁへぇぇあああははははははははははは!!あははははははは!!あははははははははははははは!!あははっ…げほっ…あははっ…げほっげほっ……ぎゃひぇあああぁあははははははははは!!」
「では、つかさくん、君に3つの選択肢を与えてあげようではないか」
こなた様はそう言いながら、指を3本立てると、ゆっくりと口を開く。
その間も、脇の下の中では、耳かきがコリコリと動き続けている。
「ぐぎゃぁぁははははははは!!コリコリやめぇぇぇぇぇッ!くひひっ!ぎひぇああぁはははははははっ…くひひっ!ぐひゃぁっ!ひゃああははははははは!!!!」
「選択肢1、脇の下ペロペロ地獄、1時間!」
ペロペロ……!
その言葉に、私は背筋がぞっとする。
たった、これだけの刺激でも、狂ってしまいそうなほどくすぐったいのに……
それなのに、こなた様の舌が、脇の下を舐め回したら……
「選択肢2、両手で脇の下をコチョコチョ2時間の刑!」
そ、そんな!!
2時間もコチョコチョされたら、間違いなく、私は狂ってしまう!
「ぐぎぁぁあ!!!ダメェェェェェ!!!!やめっ……あぁっ……うびゃぁぁあははははっ!あぅぅ!!うぎゅぎぇぁひぁぁぁッ!!!」
「そして、3つ目。つかさ姫が、10分だけ気持ちいいのを我慢すれば、コチョコチョはおしまいってのは、どう?」
き、気持ちいいこと……
何をされるんだろう、と考える余裕など、私にはない。
脇の下に与えられ続けている、想像を絶する耳かきによるコリコリ攻撃は、確実に、私の心と体力を蝕み続けていた。
「ぎゃぁぁひひぁぁははははははははははははは!!あはははははははははは!!あははははは……びぎゃぁぁあ!!!」
3番!と叫びたいが、くすぐりによる笑いが、言葉を出す事を許してくれない。
私は必死に体を身もだえさせながら、こなた様に、自分の意志を伝えようとする。
「ひぎゃぁぁああ!!ぐぎゃぇぁぐびゃぁぁあァァぁぁああァあああぁッッ!!」
笑いが止まらないよぉ!!
くすぐったさが消えない!!
脇の下が、もうおかしくなってる!!
もう、変になってる!
変になってる!
おかしくなる……ッ!
「ぎゃぁああははハははァははぁぁハハハッ!ああっっ!!ひゃんッッ!はぁぎぃひぇぃぁああァッ!!!」
もうダメだよぉぉぉぉぉ!!
おかしくなるっ!
狂っちゃうよぉぉぉ!!
もうダメだ……
もうダメだ……
ああ、もう狂う……
狂う……
「ぎゃああははははははははは!ははぁぁあははははははぁぁはははあはははっ!ぎゃああぅぇっぁっ!あははっ!ぐぎゃぇぁぁああ!!」
脇の下がおかしくなっちゃった……あはははは……
もう、どーでもいいやぁ……
くすぐったいよぉ!
気持ちいいなぁ…
こなた様ぁ、くすぐったいってばぁぁぁ!!!
気持ちいいよぉ…くすぐったい!!
助けて!!
止めないで……
助けてェェ!!
ふっ、と脇の下から消えるくすぐったさ。
ガクガクガクッと足が震えて、ストンと膝が床に吸い込まれる。
ドロッとした感覚が頭の上で広がり、ドポッドポッと粘液が全身を汚していく。
ああ……ぬるぬるだぁ……あははは……
くすぐったくない……
止めないでぇぇ!!
ああ、気持ちよかったぁぁ……
苦しかった…ッッ!
「……はぁッ!…はぁッ!…んぅっ……はぁッ……こなたさまぁ…はぁッ…3番がいいー……」
脳みそが耳から出てくるみたいだぁ……あははは……
溶けるよぉ……
くすぐってぇぇ!!
もっとくすぐって!!
あああ……気持ちいいことしてぇぇ……ッ!!
「つ、つかさ……だ、大丈夫!?」
「ほぁぁ……こなたさまぁ……いいよぉ……気持ちいいことしよー……あはははは……」
私は、もうどこにもいない。
ただ、こなた様にお仕えする、くすぐられるためだけに生きる、ただの奴隷。
くすぐったい刺激だけに耐える毎日。
脇の下をくすぐられて、ずっと、ずっと過ごしていく……
楽しそうだなぁ……あはははは……
こなた様は、私に背を向けて、必死に携帯電話に向かっている。
ああ、きっと、組織に何かを報告しているんだなぁ……
私の事かな……
「こなたさまぁ……えへへへ……つづきぃ……」
ビクッと大きく肩を震わせる、こなた様。
小さな体に長い髪の毛が、とても美しい。
ああ、こなた様……
私は嬉しいです。
あなた様のような、可愛らしくて、とても……とても色っぽい女性に、お仕えできるなんて……
こなた様……
「つ、つ、つか、つかさ……?」
「なんでひょーか?こなたさまぁ?」
「……ここは…どこ?」
「ここはぁ……王国の南にある、もう使われない浄化槽ですぅ」
「……うん!落ち着け、私!」
こなた様が、慌てた様子で携帯電話をいじっている。
細い指先で、器用に、携帯電話を……
ああ、あの指先で、私はずっとくすぐられるんだなぁ……
腋の下が、まだざわついているみたい。
柔らかな皮膚を、あの指先で、かき混ぜるみたいにくすぐられて。
私が、どんなに泣き叫んでも、決してやめてくれないのかなぁ……あははは……
「……や、やるしかない……よね…」
こなた様は携帯電話に向かって、何かをポツリとつぶやいて。
そして、ゆっくりと、私の方を振り向き……
「こなたさまぁ……つづきしよー、えへへ。つづきぃ……」
「つ、つかさ……姫…」
「はいぃ、なんれしょーかぁ?」
こなた様は、そう言うと、ゆっくりと私に向かって足を進めてくる。
短いけれど、細くスラリと伸びた足。
その瞳は、どこか戸惑いの色があるみたい。
そっと伸びてくる、こなた様の腕をギュッと掴む私。
その細い腕が、ビクッと大きく震える。
「えへへ、こなたさまぁ。早くやって!やって!」
腋の下への刺激が待ちきれず、こなた様の手を、自分の腋の下へ押し当てる。
頭の上に乗せていた容器は倒れて、私の体はヌルヌルの、良く分からない粘液にまみれている。
そのヌルヌルとした液体に汚された腋の下に、こなた様の指先が掠めるだけで、くすぐったくて……気持ちいい。
「コチョコチョしてくだしゃいよぉ……こなたさまぁ」
「……よ、よし!」
こなた様が大きくうなずき、私の手を振りほどくようにして、腕を私の体へ伸ばしてくる。
ああ、こなた様。
私は、とても幸せです。
こなた様の指先、その細い指先に、体中を悪戯していただけるなんて。
私、どんなにくすぐったくても、どんなに苦しくても、こなた様のためになら頑張ります。
私は両腕を上に上げて、床に寝そべった。
ぬちゅっと、背中を粘液が濡らす音。
それに構わず、そのまま、こなた様の顔を見上げる。
「……つ、つかさ姫……そ、その、行くよ?」
「早く!早くやってくだしゃいぃ!」
くすぐったい刺激がないと、こんなに寂しいなんて。
私は両腕を自分の頭の後ろで組むと、体をピンと張らせた。
こなた様が、私の体をくすぐり易いように。
こなた様の指先が、私の体に触れる。
ぬるっとした感覚と、わずかな圧迫感。
それが、私の露出した皮膚の上を撫でる。
「くひひっ!…こ、こなたさまぁ……くふっ!」
二の腕に触れた指先、二の腕に付着していた粘液を、そぎ落とすみたいにして、こなた様の指先が這い回る。
少しずつ、少しずつ、指先が腕の付け根へ近づいていく。
「……うわ…熱い……」
こなた様の言葉。
可愛らしい声、舌足らずだけど、とても艶めかしい優しい声色。
私はなんて幸せなのだろう。
「くははははは!…こ、こなたさまぁッ!くははっ!ははっ……きひぃッ!」
指先が少しずつ敏感になっていく肌の上を、ぬるぬると撫で回す。
二の腕をなぞりながら、少しずつ腋の下へ近づいていく。
そして……
くにゅっ、という感触と共に、こなた様の指先が腋の下に到達すると同時に、私の中で、堪らない笑いが踊り出してしまう。
「くひゃぁっ!あははははは!こ、こなたさまぁぁッ!ひははははっ!あははははっ……あははっ…ああ……いいっ…いやぁぁあはははははっ!!」
指先が、ぬるぬるの腋の下の皮膚の上を、くちゅくちゅと撫で回す。
くすぐったい!!
ぬるぬると指先が……細い指先が、腋の下の皮膚を狂わせるみたいに刺激し続けている。
くすぐったいよぉぉ!!
くすぐったい……くすぐったいぃ!!
「へぁぁひッ……ぃくひあぁぁァぁあぁ…ァぁあ!!」
腋の下がおかしくなる。
頭の中が空っぽになっていく。
苦しい……まだ、さっきまでの笑いが収まっていないのに……
腋の下に走る、私を狂わせようとする刺激の波が、薄い皮膚から流れ込んでくる。
こなた様の指先が、腋の下を何度も何度もめくり上げる。
柔らかな肌が、その指先に泡立たされているみたい。
小さな指先が、私の右腋の下をクチュクチュと刺激して、たった、それだけの刺激が、私の体全体を踊らせる。
「くひぃああぁははははははッ……げほっ!げほっ……くしししッ!うひゃああはははははは!うぎゃぁぁあははは!!」
クチュクチュクチュ……
ぬるぬるの腋の下から音が聞こえている。
くすぐったい……
おかしくなっちゃうよぉぉ!!
気持ちいい……
苦しい…
くすぐったい!くすぐったいってばぁぁぁ!!
「ぎゃあぁひぃいあああはははははははは!こ、こなたさまぁッひひっ……くははっ!あひゃぎぃあぐぁああはははははははははははははははッ!!」
口が閉じられない。
くすぐったくて、笑いが次々と吹き出してしまう。
腋の下がおかしくなってる。
くすぐったくて、ぬるぬるで、こなた様の指先が気持ちいいよぉ……
くすぐったいのに、こんなに、くすぐったくて苦しいのに、もっとやって欲しい。
腋の下を限界までいじって、狂わせてほしい。
私は、ただ、それだけのために、頭の後ろで両手を組み、決して腕を下ろすまいと耐え続ける。
時折、こなた様の指先が、腋の下の皮膚を摘むみたいにしてクリュッと引っ掻く。
それが、ものすごく、くすぐったくて……
その、くすぐったさが、ものすごく楽しくて、私は、体をビクッと大きく跳ね上げてしまう。
くすぐったい……もうやだぁぁ!!
もうやめて!
もう分かったから、もう、くすぐらないで!!
そう思う心は、腋の下への刺激に飲み込まれて、薄く消えていってしまう。
「ぎぇぁあははははははははは!ぐぎょくひぃぁあははっ……ぎひぃぁぁ!!ぐぎゅぁひくくくっ……ッ…くひぁああはははははははははははははは!!」
くすぐったいよぉ!!
くすぐったい!
こなた様、本当にくすぐったい!
腋の下は、とても敏感な所です!
とても敏感で、とても、とてもくすぐったい所なんです!
そこを、そんなに激しくいじくらないでぇぇぇぇぇ!!
「ぎへぃえぇああははっ……ああっ……わ、腋がぁぁッ!!びゃああはははははははははは!!ぐひぇッ……いひぇぇぇえはははははははは!!」
気持ちいい……
くすぐったい……
苦しい……
助けて……
もうダメだ……
もう、何もかもがおかしくなっていく。
何も考えられなくなっていく。
何もかもが、薄らいでいく。
消えていく。
狂っていく。
「ぐびゃああははぁははっ…あはははっ…アァぁぁははっ……あァぁはっ……ひぇああぁっ……あはっ……うひひっ……こりゃひゃぁっッ……」
楽しいよぉ……
楽しい……
くすぐったい…
もう何もかも、何でもかんでも、全てがどうでもいい……
これだけでいい。
ずっと、これだけでいいよぉ…
腋の下がくすぐったいよぉぉぉ!!
もっとやって!…もうやめて……
ああっ…
くちゅっぺちゅっ
腋の下からは、相変わらずヌルヌルとくすぐったい音が響いてきている。
こなた様の指先が、柔らかい皮膚をグニュグニュにしていく。
ぬるぬるの中で、指先がモニュモニュと皮膚をつまみ上げたり、引っ掻いたり。
もう、くすぐったくて、楽しくて、体中がビクビクと痙攣するみたいに、踊り始めてしまう。
「ぎへへ……ひぁひひっ……あははは……こにゃひゃしゃまぁ……くひゅぐっひゃいでしゅぅ……あははは……ああっ……」
体中に粘液がまとわりついている。
ぬるぬるが、とっても気持ちいい。
腋の下がくすぐったい。
苦しくて、ものすごく楽しい……
もう、笑い声も弱々しくなって来ている。
ああ、もうダメだ……
壊れていく。
「こひゃはひゃはぁ……くひひっ……あはっ……」
つかさは、とても幸せです。
こんなに、腋の下を悪戯してもらって……
くすぐったくて、死んでしまいそうなのに、とても楽しくて。
ああ、意識が消えていく。
吸い込まれていく。
何も考えない時が訪れようとしている。
ただ、くすぐったい事だけを感じていれば良い時間。
くすぐったくて、気持ちいい時間。
「……ああっ…あははは……ははは……」
薄れようとする意識の中、にゅぽっ、という甘い音と共に、腋の下からくすぐったさが消える。
「……つ、つかさ。か、かわいい…」
私の顔の前には、こなた様の真っ赤な顔。
その目は、どこかトロンとしていて、呼吸がとても荒い。
私は弾むような激しい息の中で、こなた様の顔を、焦点の定まらない視線で見つめる。
「つかさ、かわいい……」
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……ありがひょうごじゃいまひゅぅ……はぁっ……はぁっ……」
こなた様の指先が、再び伸びて来る。
ああ、また、くすぐられる。
気持ちいい時間が始まる。
「はっ…はっ……つ、つかさ……はっ…」
こなた様の息が、私の太ももにかかる位置に移動する。
あれ?
腋の下じゃないんですか、こなた様?
「…はぁっ……はぁっ……こにゃたしゃまぁ……腋の下はぁ?」
「だ、黙って!」
「しゅみましぇん、こにゃたしゃまぁ……」
こなた様は、そう強く言う。
そして、私の下半身に、そっと指先を伸ばしていく……
「つ、つかさ……そ、その、さっきの3番……行くよ……」
「きもちいいことぉ?」
「じゅ、10分我慢できたら、つかさ、解放してあげる」
そ、そんな!
私は、こなた様と一緒に、ずっと……
ずっと、くすぐられていたい。
「やだぁ!こにゃた様と一緒がいいっ!」
「つかさ……10分経ったら、こっち戻ってきて……そ、そうすれば……も、もっと気持ちいい事……できるかも……」
私はねっとりとした粘液を背にして横たわり、こなた様を見上げている。
耳元では水が流れ音、格子から差し込む陽の光は、ずいぶんと西に傾いたように見えた。
若干の肌寒さも感じるが、全身を包み込む異様な熱気には、むしろ、心地よい。
「はぁ……はぁ…はぁ……」
両腕を頭の上で組み、体をピンと張って、こなた様の指先を受け入れる準備は万端だ。
荒い息を何度も吐きながら、こなた様は、這うような視線を、私の体に送ってきている。
細い指先が、小さく震えるみたいにして、ゆっくりと、私の下半身へ伸びる。
ああ、こなた様。
私のような者のために、こなた様が息を荒げて下さっている。
私の心は、こなた様の瞳に奪い去られ、もう、自分がどこにいるのかすら分からなくなってしまっている。
ぬるぬると広がる粘液の感触を背中で感じながら、私は、じっと、こなた様の小さな顔を見つめ……
「きもちいいことれすかぁ……?」
呂律が回らず、舌足らずな言葉が出てしまう。
こなた様は、そんな私の顔を、びっくりした見たいな顔で見つめ、
ほんの少しだけ頬を赤らめると、コクリとうなずいてくれた。
「はぁ…はぁ……つ、つかさ…かわいい……はぁ……」
真剣な面持ちで、こなた様がそんな事を言う。
ほんの少しだけ恥ずかしくて、とっても嬉しい言葉。
こなた様の指先が、そっと、私の太ももに触れる。
細い指先が、太ももの内側を撫で、私は思わず身もだえしてしまう。
「ひゃはっ!こ、こなたさまぁ、くしゅぐったーいっ!」
身をよじる私を、こなた様は、また驚いたような顔をして見つめていた。
その瞳は細く潤んで、口元には優しい微笑み。
頬を赤く染めて、そのまま太ももの内側を、指先でサワサワと撫で続ける。
「うひぃッ!こ、こなひゃァッ!?……こなたひゃまぁッ……ひひっ!く、くしゅぐったひッ!」
くすぐったさの中で、滲む視界の中、こなた様を見る。
とても真剣な顔をして、両手で、私の太ももを撫でている、こなた様。
その口は半分開いて、パクパクと小さな言葉が漏れているようだったが、私には聞き取る事ができない。
「はぅッ!うひぁっ!?うははッ!あはははっ!ふ、太ももがぁッ!?あはははははッ!」
サワサワと、こなた様の指先が、私の敏感な太ももを撫で回す。
その指先が、少しずつ……
本当に少しずつ、足の付け根の方へ移動していく。
より敏感になる皮膚の上に、細い指先がモゾモゾと這い回り、そこから流れ込んでくる、くすぐったさも大きくなる。
お腹の中で笑いが生まれて、それが口へ次々とせり上がってくるみたい。
甘い笑いの衝動が、私の心をトロトロにしていく。
腋の下をくすぐられている時とは異なる、とても甘くて、とても切ないくすぐったさ。
物足りないようで、とっても満たされている感覚。
全身がとろけて、こなた様に混ざり合っていくみたいな……とても、とても不思議な感覚。
「くふふっ!あぁッ!?あひひひっ!あぁっ、あはははッ!あっ!うひゃっ!?」
苦しくはなく、くすぐったさとしては物足りない。
でも、とっても気持ちいい。
サワサワと愛撫された太ももが、少しずつ熱くなっていく。
全身が火照って、体中から汗が滲み始めている。
くすぐったくて、とっても気持ちいい。
気持ちいい……
「つ、つかさ……そ、その…い、行く…よ?」
辿々しい言葉で、こなた様が言う。
行く……?どこへ?
そう尋ねようとするが、すでに、私の体は心地よさと、弾むような笑いに満たされて、言葉をすぐに口にする事ができない。
「……い、痛かったら…言って」
こなた様は、そう言うと、太ももから指をそっと離す。
突然去った刺激の波、私は驚いて顔を上げようとする。
しかし、その次の瞬間。
「ふぁッ!?」
フワンとした不思議な快感が、私の体を包み込む。
足の付け根からフニャリとした、不思議な刺激が全身に走り、私は大きく声を上げて、腰を跳ね上がらせてしまった。
「……こ、こにゃひゃしゃま!?」
すでに言葉は形を止めず、私は呂律の回らない言葉で、必死にこなた様に問いかける。
しかし……
クリッ
「はぁぅっ…!はぁぁっ!はぁっ…!?はぁぁぅっ!?」
こなた様の指先が、私の足の付け根の、とても敏感な場所を摘み上げる。
くすぐったさとは異なる、激しい衝撃に、私は再び腰を跳ね上げて嬌声を上げてしまう。
クリッ
「はぁぁっ!?はぅぅっ!こ、こにゃひゃさ……うえぇぇっ!?」
クニクニと、こなた様の指先が、私の秘部……
私の一番敏感な場所を摘んで、指と指の間でコロコロと転がしている。
衝撃の中で、私は必死に、こなた様の顔を見る。
「……はぁ…はぁ…はぁ…」
荒い息のまま、真剣な面持ちで、こなた様が私の秘部に顔を近づけている。
指先が、私の大切な部分を摘み、コリコリと刺激し続けている。
気持ちいい……
気持ちいいよぉ……
ああっ、そんなに転がさないでぇ…!
「ああっ…!こ、こにゃひゃしゃまぁッ!お、お豆がァっ!わたしのお豆がぁっ!?」
必死になって、私は雑誌で見た言葉を思い出そうとする。
お姉ちゃんには内緒で買った、ちょっとエッチな雑誌。
男の人との、交わり方とか、女の人の心構えとかが書いてある、ちょっと大人な雑誌。
そこに書かれていた、読者投稿欄の言葉。
記事に書かれた言葉。
絵柄付きで説明される、色々なテクニック。
知ったかぶりでも良かった。
私は、その雑誌から学んだ言葉を脳裏に浮かべて、それを口にするだけで、とても心地よく感じている。
「ああっ……こにゃひゃしゃまぁ!お豆はぁぁっ!!はぁぅぅ!!」
とてもエッチな言葉、とっても甘い言葉。
でも、その言葉を口にするだけで、全身が熱くなる。
き、気持ちいい……
とろけそう…
そ、そんなに強くいじらないでぇぇ!!
ああっ、変になっちゃうよッッ!!
(……雑誌)
気持ちいいぃ……!
気持ちいいよぉぉぉ!!
(そう言えば、雑誌って何だっけ)
「つ、つかさ……す、すごいよ…もうドロドロになってる……」
(ああっ、エッチな事言わないでぇぇ!!)
こなた様、気持ちいいです……
とても気持ちいいッ…ああっ!
「はぁぁっ!ああっ…!そ、そこばっかりぃッ……!」
「ほら、こんなに……」
こなた様が、私の秘部から流れ出したのだろう、トロリとした粘液を指ですくって見せる。
細い指に絡むようにして、透明の液体がツゥっと糸を引く。
私の顔は、それだけで熱くなり、心がキュッとしぼむように痛くなる。
「はぁぁっ!こ、こにゃひゃしゃまッ!……いじわるなコト言わにゃい…ひぁぁッ!?」
「ふふふ……こりこりこりぃ」
こなた様が、そう言いながら、私のお豆を指先で激しくいじり始める。
気持ちいい!
気持ちいい!
私の頭の中で、そんな思いだけが徐々に大きくなっていく。
細い指先に、小さな突起を摘まれて。
それをいじられて……
足の付け根の辺りに、じんわりと熱いものが滴っているのが分かる。
その熱い空間の中で、こなた様の、ひんやりと感じる指先が、私の敏感な突起を悪戯している。
頭の中が少しずつ……
少しずつ白くなっていく。
気持ちいい……
気持ちいい……
四肢がビクビクと震え始めている。
腰が持ち上がり、背中がピクピクと引きつっていた。
体中の皮膚が燃えるように熱くなり、全身に力が入る。
ああっ、ダメぇぇっ!
ああぁぁぁ……だめぇぇ!
「ほぉら、こりこりぃ」
こなた様の意地悪な言葉、それを言葉で返す事は出来なかった。
代わりに、体でその快感に応え、全身を震わせる。
きもちいい……
溶ける……
溶けてしまう……
得体の知れない不思議な塊が、胸の奥の方から少しずつ沸き上がっている。
そのモヤモヤとして輪郭のはっきりしない塊は、私の体の奥から、溶岩のように熱い物を含んで、一気に体中を包み込んでいく。
ああっ……!!
気持ちいい!!
気持ちいいッッ!!
「はぁぅっ!あああっ!ああっ!!うぁぁッッ!!はぁぁッッ!!」
熱い!!
熱いよぉ!!
気持ちいい……痺れるっ!
気持ちいい……
気持ちいいよぉ!!
体中を駆けめぐる強い衝撃が、私の心を溶かしていく。
神経に電撃のような物が走り、体中がビクビクと激しく揺さぶられる。
「こ、こにゃひゃしゃまぁぁ!!もう、もうッ!?ああっ、来るっ!!来るぅぅ!!」
(ああ、あの朝と同じだ)
秘部が大きく引きつり、全身がガクガクと大きく震え、胸が熱く痺れていく。
同時に、四肢に激しい力が入り、大きく背中をのけ反らせ……
「……がァッ!?はァッ……あがァッ……ッ…!」
ガクッガクガクッ
体がより大きく震えて、秘部からドクドクと熱いものが吹き上がる感覚が走り……
背中が大きく痙攣するようにして反り上がり、心の奥からせり上がる熱い塊が、光りになって体を突き抜けた。
「あ゛ッ…!がァッ……あァッ!……ッ…!…あァぁァ……ッッ!!」
突き抜けた激しい快楽が、一気に津波となって全身を流し去っていく。
激しい、とてつもなく巨大な衝撃が、私の全身を強く痙攣させる。
秘部の内部で生まれた快楽の波が、こなた様の指先から送り込まれる刺激に、何度も何度も、津波のように押し寄せ、次々と私の体を貫いていく。
「……つかさ、いっちゃったのかな?」
こなた様は、そう言いながら……
ああっ!?
なんでぇぇ!!
こなた様は、私が絶頂を迎えた事を知りながら、小さくほほ笑みを浮かべ、未だに突起を指先で転がしている。
快楽の波が去ったはずなのに、再び、心の奥で熱い物が形を取り始めていた。
「ふっふっふっ、つかさぁ、こういうのは、どお?」
こなた様は、右の指先で秘部を悪戯しながら、左手で私の足の裏を捕まえる。
すでに力が入らない足、ダラリとした足を掴み、足の裏の上でサワサワと指を動かし始める。
「…かァッ!…ひひっ!うひひひっ!!…くぅッ…あぎィ……ッ…!ひぁぁっ!はぁぅッッ!」
く、くすぐったい!?
な、なんでぇぇ!?
き、気持ちいい……ああっ、気持ちいい……
く、くすぐったいぃ!!
「はぎィッ…!うはははッ…くひぃッ…あははははっ…はぅッ!?……こ、こにゃひゃしゃひぁぁぁッ!?」
足の裏をガシガシと指の爪を立ててくすぐられている。
激しいくすぐったさ、それに相成って、敏感な突起をいじられる刺激が、ますます強くなっていく。
敏感になる体、激しい高揚感。
強い熱く、激しい衝動が胸の奥から再び一気に、私の体を包み込み始めている。
「ぐひぁッ…くひひっ…!あはははっ…あっくぁッ…!あっ……ああっ……ま、また……来るッあははははははっ…やだぁぁぁぁ!!」
ガリガリガリ
足の裏から聞こえてくる、こなた様の爪が、足の裏の皮膚をほじくるように刺激する音。
わずかに水っぽい音を立てて、秘部が大きく痙攣を始めている。
激しい衝動は、くすぐったさの中で、さらに大きく歪(いびつ)な形に変容し、私の心を突き上げていく。
「ぎひィ…!!あ゛あ゛ッ……くひひっ!?あはははははははははッ!ひょ、ひょんにゃぁぁぁッ…くひひっ……ぐぁッ……ひぁぁッ!!」
突き抜ける激しい電撃が、再び胸の奥からほとばしる。
全身が震えて、ガクガクッと大きく跳ね上がる。
力が抜けたはずの四肢が弾み、くすぐったさに震える左足も、大きく震える。
「…ッ…くはははははッ!あはっ!あははははははははははッ!?…ッ…ぎはァッ……!がぁッッ…!!」
再び体を絶頂が迎える。
激しい衝撃が、体を震わせ、私は何度も腰を跳ね上がらせてしまう。
真っ白になる頭の中……それなのに。
「がぁぁッ!?ひははははッ!?うひゃひゃっ!ぐぅッ…!!あ゛あ゛っ…!ッ……ッッ!!」
まただ。
また私の体を絶頂が走り抜ける。
「……ふえぇ!?…ふえぇぇ!?…くひひひッ!あはははははははははッ!あーっはっはっ……はぁぅッ……ッッ……ふぇぁぁアぁァぁぁぁァぁァァッッ!!」
こなた様が指を止めてくれない。
お願い……やめて……
気持ちいい……
くすぐったいぃッ!!
気持ちいい……
おかしくなる…
苦しい…
気持ちいい……
足の裏がァァッ!?
「はぁぅっ!…ああっ…あはははっ!…あ、足の裏がァァ!!あははははははははッ!……あっ……あっ……あああっ……ああァぁアあぁァぁああぁァッッ!!!」
もう止めて……
もう止めてえええぇぇぇぇッッ!!
ああっ、また……
「あははっ…あははは……ッ…ッッ!!」
くすぐったいよぉ…
くすぐったい……
気持ちいい…
こなちゃん、お願いやめて……
やめてぇぇぇぇ!!
「うははははは!あーっははははは!…ひぃっ!?またぁぁぁ!?もうやだぁぁぁ!?もうやだぁぁぁァァぁあぁぁッ!!」
ガクッガクッガクッ
まただ……
また……
「ぐひひっ!?はぅっ!?う゛う゛っ…!こ、こなひゃんッ!?……はぁぁっ!?あっ……ッ…!!」
もうやめて……
もうイきたくなよぉ……
「うはははっ!!…ッ!」
くすぐったい……
気持ちいいよぉ……
やだぁぁ
もうやだよぉ
こなちゃん、もう、いじらないで……
助けて……
気持ちいいッ!!
「あっ……!うひひっ!…ひははっ……あぅぅッ!!」
お豆がおかしくなる……
もう狂っちゃうよぉぉ!!
くすぐったいって言ってるのに!!
どうして!?
もう止めて!?
ま、まただッッ!!
「……ッ…あははっ…あはははははははッ!?あはははははははははッ!!く、く、くすぐったひィィッッ!!」
助けて…
助けて……
もうイきたくない……
もうダメ……
助けて……
私の頭の中は、真っ白になっている。
目は開いているのか、閉じているのかすら分からない。
こなちゃんは、私のお豆を、ずっといじり続け、その指を止めてくれない。
足の裏を爪で引っ掻き、くすぐったい刺激を送り込む事もやめてくれない。
心地よい感覚が、何度も何度も押し寄せる。
激しく疲労する体。
笑いが体をおかしくして行く。
気持ちよさが、心をおかしくして行く。
「……ッ!」
大きく体が震えて、何度も何度も、ずっと激しい刺激が流れ込み続け……
すでに、体の震えが止まらなくなっている。
足の裏がくすぐったくて、気持ちいい。
大切な突起が、気持ちよくて、くすぐったい……
「……ああっ……!」
もう何も考えられない。
ただ、こなちゃんの指先が、私を翻弄するのを感じているだけ。
くすぐったくて、気持ちいい……
ああ……
胸の奥で再び生まれた大きな波が、体を突き抜けた瞬間、ビクッと体が大きく跳ね上がり。
私の意識がフッと途切れる。
甘いまどろみの中で、私は薄れる意識の中で静かに思う。
『良かった。これで、楽になれる―――』
跳ねる体、弾む呼吸を遠くに感じながら、私は深い闇の中へ沈み込むように―――