こちょぐりにーた PACKED

blogで書いたくすぐり小説、ここで合体ひとまとめ。探す手間が省けます。

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!!18歳になっていない人は見ちゃダメ!!

双子後輩×先輩(ブロッサムさんちの子)

夕暮れ時を告げるのはカラスの鳴き声と低く響き渡るチャイムの音。

下校時間は疾うに過ぎ去って校内にも人影はまばらに見えるばかり。

山あいに沈みつつある夕焼けは赤々としてほおずきを思わせた。

曇りガラスに映り込んだ夕焼け色を見つめながら、汗でべとついた肌をぬるめのお湯に晒しながら彼女は帰宅の路について考えている。

周囲は田んぼに囲まれて、比較的小さな校舎と広大な校庭。

冬になれば深い雪に覆われる通学路は獣道に毛を生やした程度の質素なもので、勾配の厳しい斜面をえっちらほっちらと歩く様は、まるで登山か過酷なハイキングを思わせた。

バス停から歩いて30分、山の空気を満喫するには絶好の環境だが夏ともなれば汗だくの上に、雨が降った翌日に至っては足下は泥だらけ。

オシャレをしたいお年頃の彼女たちとしては、できれば靴にも気を回したい気持ちでいっぱいではあったが、現実問題としてウォーキングシューズでなくては『登校』という巨壁を乗り越える事は叶わない。

そうしたウィークポイントを抱えつつも、過酷な通学路の存在に対する配慮なのかは分からないが、部室棟に設けられたシャワールームは有り難い設備だった。

異様に広い校庭もあってか、この学校では部活動が活発だ。

かく言う彼女自身も陸上部に所属していて、先ほどまでは砂ぼこりが舞い上がる校庭をメンバーたちと一緒に5周ほど走り込んできたばかりである。

 

「ふぅ……」

 

小さく吐息を漏らしつつ、流れ出す汗をシャワーで洗い流した彼女は髪の毛を洗ってしまおうかと悩んでいた。

やや眺めの髪の毛、ここで洗ってしまえば清々しい気持ちで帰宅の途につける事は間違いないが、そこに待ち受けているものは地獄の下校登山コースである。

シャワーを帯びている時は涼しくて気持ちよいものだが、日中に炎天下で焼かれた空気は未だに涼しさにはほど遠い。

ここで洗っても、家に着く頃には汗だくになっている事間違いなし。

しかし、バス通学の彼女としては出来るだけ清潔な体で帰りたい。

さて、どうしたものかとウンウンうなっていると、背後のアコーディオンカーテンがパラパラと開き、二人の女子生徒たちが入って来た。

 

「あ、先輩」

 

バスタオルで体を隠してぺこりとお辞儀をしたのは、彼女が所属している陸上部の1年生。

その横でタオルを小脇に抱え、ワイルドに胸をも隠そうともしないもう一人の女子生徒は、同じく1年生の部活のメンバー。

いつも思うが、二人に並ばれるとどちらが誰なのか分からなくなるほど顔が似ている。

それもそのはず二人は一卵性双生児、双子の姉妹なのだ。

 

「あ、ああ……」

 

名前を間違えてなるものかとじっくりと顔を見比べる彼女だったが、双子でありながらその性格は正反対。

慎ましげに体をバスタオルで隠している方が『真里』。

ワイルドに仁王立ちしている方が『真由美』。

二人ともにスポーツは比較的得意と聞くが、真里が真由美に強引に誘われて陸上部に入ったというような話しを以前に聞いたような気がする。

 

「これからシャワーか?」

 

彼女はシャワーの蛇口をひねってお湯を止めると、真由美が苦笑いを浮かべながら口を開いた。

 

「いや、それが真里のヤツが倉庫の石灰ひっくり返しちゃって」

 

そう言われれば、彼女たちの両手は真っ白に染まっていて倉庫の中での大惨事の余韻を色濃く残している。

真里に至っては髪の毛にも僅かに石灰が付着していて、シャワーを浴びなければ帰るに帰れないであろう有様だった。

 

「だ、だって、真由美ちゃんが急かすから……」

 

そう言いながら、ムスッと頬を膨らませる真里。

この二人の掛け合いを見ていると、一人っ子の彼女としては何とも羨ましく思えてしまう。

それにしても、顔はそっくりのなのにしゃべり方と仕草で比べれば二人は全くの別人だ。

同じ所から生まれて来たというのに、この性格の差は一体どこで生じた物なのだろうかと不思議に思ってしまう。

環境も同じで、生活習慣もそれほど違いはないはずなのに。

人間とはかくも不思議な生き物である。

 

「ま、まあ、それより早くシャワーを浴びた方がいい」

 

そう言いながら、彼女は再び蛇口を捻ると頭からお湯をかぶり始める。

下校時に一人きりでトコトコと山道を歩くハメになると思っていたが、この二人も同じバス通学。

二人の掛け合い漫才を聞きながらの帰宅の途なら、疲れもそれほど感じる事はないだろう。

シャワーを浴びに来たばかりの二人に時間を合わせるつもりで長髪にお湯を滴らせて、ワシワシと汗でべとついた頭皮に指を走らせる。

 

頭を洗いながら、彼女は並ぶシャワーから水の音が聞こえてこない事に気づいて顔を上げた。

流水に歪んだ視界のまま振り返ると、そこには相変わらず立ち尽くしたままの二人の姿。

 

「……?」

 

まるで呆気にとられたように、環境と性格の関連性を全否定する双子が、彼女の後ろ姿をじっと見つめている。

その目は呆然というよりも、驚きに近い光りを湛えていて彼女は苦笑いしながら「どうした?」と尋ねてしまった。

 

「……あ、い、いえ…」

 

真里は控えめに言葉を濁し、一方の真由美は。

 

「先輩、スタイルいいっすよね……」

 

と、控えめの「ひ」の字もなくストレートに言葉をぶつけてくる。

スタイルがいい……その言葉に一瞬何の話しかとポカンとしていた彼女だったが、その意を悟って一気に顔が赤くなる。

赤面した顔を後輩に見せまいとして慌てて前を向き、熱くなった頬を冷ますかのように流水に髪を晒した。

 

「ば、ばかな事言ってないで…二人とも石灰まみれだぞ」

 

ジャブジャブと水の音に混ざって「はーい」と真由美の返事を聞きながら、顔をゴシゴシと洗う。

どうにも、この赤面症は何とかならないものだろうか。

スポーツは比較的好きだし、勉強も決して嫌いというわけではない。

問題は、彼女の身長が180センチある事と、赤面症が災いして上手に話しができない事。

結果として無口になり、しゃべってもぶっきらぼうな言葉遣いになってしまう。

彼女は決して望んでいるわけではないが、さらなる結果として男から見れば「クールでカッコイイ女」。

女から見れば「スポーツ万能で無口で勉強もできる完璧なヒト」という印象でもって見られてしまう。

 

彼女を取り巻くのは、部活のメンバーばかりでなく下級生や同級生。

果ては上級生からも敬語を使われる始末。

それがまた恥ずかしくて、何とかしてフレンドリーに話そうとしても上手に言葉を出す事ができず。

 

その悪循環の果てに現在の揺るぎない『すごい人』という地位が確立されてしまっているが、彼女としては心の底から不本意な状況にあった。

何とかしなくちゃ、と髪型をストレートからポニーテールに変えてみたり、通学鞄に可愛らしい猫のキーホルダーをくっつけてみたりと小さな努力を続けているが、それらは全て無駄な徒労に終わっている。

 

左右のシャワーから水の音が聞こえ始め、図らずもおかしなピラミッドの頂点にポッコリと納まってしまった自分を変える努力を今後も続けて行こうと心に誓いながら、彼女は再び蛇口を捻った。

流水が止まり、髪の毛から滴る水と前髪を解くように額に指先を滑らせる。

後はバスタオルで全身の水分を拭き取るだけかと長髪を背後に流そうとした時。

 

彼女の左でシャワーを浴びていた真由美の肘が、彼女の脇腹にブシッと突き刺さった。

全く痛くはないが、完全に無防備な脇腹に入った突然の刺激。

 

「ひぅっ!」

 

電撃のような衝撃が脇腹から打ち込まれて、思わず変な声が口から吹き出してしまう。

 

「へ?せ、先輩?」

 

ピタリと左右から響いていたシャワーの音が止まり、脇腹を抑えたまましゃがみ込んでしまった彼女に視線を落とすまりまゆコンビ。

しまった、と彼女がゆっくりと体を起こすと、真由美が自分の肘に手をやりながら。

 

「い、痛かったっすか……?」

 

と尋ねて来る。

痛い……とは異なる感覚、正反対と言えば正反対の感覚だったが、それが真由美の肘から送り込まれた事も確かだった。

 

「い、いや……何でもない」

 

そう言いながら立ち上がり、ボディタオルで体についた水滴を拭き取ろうとした彼女。

腕にタオルを押し当てて、先ほど走った感覚をさっさと忘れてしまおうと急ぐ彼女の脇腹に再び。

グニッ

 

「ふっ…ふぎっ!」

 

今度は右側から脇腹に走る刺激にビクッと体を跳ね上がらせてしまう。

 

「な、何を……」

 

右の脇腹に走った衝撃に再びしゃがみ込んでしまいながら彼女が顔を上げる。

そこには、自分の右人差し指を信じられないと言った様子で見つめている真里の姿。

 

「せ、先輩、脇腹すごく弱い?…のですか?」

 

言い直すように敬語で尋ねて来る真里に、彼女は首を横に振りながら立ち上がり再びタオルで体を拭き始める。

体を拭きながら、両側で唖然としていた二人の表情に何やら怪しげな微笑みが浮かび始めている事を不気味に思いつつ、さっさとシャワールームを出てしまおうと思い始めた、その時。

 

ブシッ

真由美が左脇腹へ指先を突き立ててくるのと同時に、刺激された敏感な皮膚から激しい衝撃が彼女の体を突き抜ける。

 

「くっ…くひっ!」

 

慌てて体をよじろうとした時、右脇腹に真里の指先がグニッと突き刺さる。

 

「ひはっ!」

 

再び激しい衝撃、脇腹から流し込まれる我慢できない刺激の波に体が勝手に反応してしまう。

足から力が抜けて思わずしゃがみ込もうとした瞬間、左から真由美の指先が脇腹に再び突き刺さった。

 

グニグニッ

 

「…ふ、ふひゃぁっ!」

 

続けざまに右から真里の指が脇腹の少し上、肋骨と皮膚を擦るように触れて来る。

 

「ひゃはっ!」

 

左右から加えられる刺激から逃れようとして体をねじらせると、真由美が脇腹に5本の指先を食い込ませてくる。

その細い指先は陸上で鍛えられた細いウエストに容赦なく食い込み、グニグニと動き始めた。

 

「ひゃはっ!ひっ…ひはっ!ちょ…ひひっ!ふひゃひゃ!」

 

脇腹を揉まれ始めて思わず笑い声を口から漏らしてしまいながら、指先の刺激から体を逃れさせようと足を一歩後ろに引く。

しかし、そんな彼女の必死の逃走を妨げるように、真里の指先が彼女の右脇腹に食い込んでサワサワと刺激を加え始めた。

 

「うひゃひゃ!ひっ……ひははっ!くっ…くふふふふっ!」

 

両腕を強く胴体に押しつけて、二人の指先を何とか押さえ込もうとする。

肘で二人の手の甲を抑えるものの、そんな事など意に介さない様子で二人は脇腹に指を突き立て揉み続ける。

 

「や、やめっ……やめ…っ!ひゃははっ!あひっ!うふふふふっ!」

 

両脇腹から送り込まれるくすぐったさに体をくねらせて必死の抵抗を試みる。

しかし、左右に陣取って脇腹をグニグニと揉み続けている二人の顔には、何とも言いようのない怪しげな笑みが浮かび上がっていた。

 

「先輩こちょこちょ弱いんだ!」

 

怪しげな笑みの中に、まるで子供がじゃれ合うような笑顔を混ぜて、さも嬉しそうに言う真里。

だが、そんな邪気など感じさせないような笑顔とは裏腹に、真里の指先は邪(よこしま)な動きで彼女の脇腹をモミモミと刺激し続けていた。

 

「先輩がこちょこちょに弱いなんてちょっと意外かも……」

 

などと驚いたような素振りを見せつつ、ムフフと含んだ笑いを浮かべる真由美は、彼女の脇腹の上でグニグニと指を踊らせている。

二人の片手が彼女の脇腹に押し当てられて指先が薄い皮膚に食い込んでいる。

その1本1本の指が皮膚の上を走る度、あるいは脇腹の筋肉に食い込む度に、くすぐったさが次々と流れ込んできてしまう。

 

「ひゃははっ!ひっ…くふふっ!や、やめっ!ひゃははっ!はふふっ!ふふふふふ!!」

 

どうしようもなく沸き起こる笑いを抑え込む事もできず、必死になって口の中で笑いを噛み殺そうとするが漏れ出す笑い声はどうする事もできない。

脇腹に次々と押し込まれる指先と、容赦なく彼女を笑わせようとするくすぐったさ。

耐えようと思えば思うほど脇腹が敏感になるようで、脇腹に加わるくすぐったさが鮮明になってしまう。

 

「ひゃひっ!ひひひっ!うふふふふふっ!や、やめ……やめっ…あははははっ!」

 

普段は無口でクールという印象が強い彼女が、脇腹を両側から責められて笑い声を上げている。

真里と真由美は、自分たちに挟まれるようにして脇腹をコチョコチョと刺激され、ひっきりなしに体をくねらせる先輩の姿に少しずつ興奮し始めている自分に気づいていた。

『高嶺の花を体現する人』、『孤高の大先輩』等の異名を持つ素敵な女性。

自分たちには到底適わない運動能力を持ち、勉強もできて、無口でクールで、それなのに優しく接してくれる尊敬する先輩。

そんな彼女を自分たちの指先で笑わせているという、不思議な満足感。

 

「ふひゃっ!くっ…くすぐったっ……ひふっ!ふふふっ!くひっ!あひひひっ!」

 

長い髪を振り乱して、細いウエストを左右に振りながら脇腹を揉み続けている自分たちの指先から必死に逃げようとしている。

明らかに自分たちよりも大きな胸が身をよじる度に大きく震え、顔には困惑と笑いが混ぜ合わさったような表情が浮かんでいた。

 

「やっ…やめっ!やひっ…!ひゃはははははは!あっ…や、やめ…やめっ……ふふふふふふ…!」

 

笑っている姿は、日頃の彼女の印象と異なり可愛らしさすら漂わせている。

くすぐったそうに震える大きな胸、笑いすぎて頬は赤くなり、刺激され続けている脇腹は仄かに桃色に染まりつつあった。

 

笑い身悶える彼女を挟んで、二人の視線が交わり、二人は同時に頷き合う。

双子の以心伝心なのか、それは分からない。

しかし、二人が同じ事を考え、同じ行動を取ろうとしている事だけは確かだった。

 

脇腹に触れている右手はそのままに、左手で彼女の手首を掴んだ二人。

そのまま掴んだ手首を持ち上げて、彼女の両腕を大きく上に持ち上げる。

脇腹を責められ続けて力が抜けてしまっていたのだろうか、いつも簡単に彼女の腕は脇腹から引き剥がされてしまった。

大きく持ち上げられた両腕、その手首を左手でギュッと掴みながら二人は再び視線を通わせる。

 

「せーんぱい、今日も陸上でいっぱい汗かいたから、私たちが綺麗にしてあげますよぉ」

 

相変わらず子供っぽい口調で真里が言う。

 

「ここって汗かくから、徹底的に綺麗にしてあげますよん」

 

一方の真由美はどういうテンションなのかイマイチ分からないような口調で言いながら、大きく広げられた腕の付け根。

バンザイをさせられて露出した腋の下に、ゆっくりと口先を近づけて行く。

 

「…!?くひゃっ…ひゃははははは!!だ、だめっ…ひぎっ…!くふふふふふふ!はっ…だ、だめっ…!だめぇっ!だめぇ…えへへへへへへへっ!」

 

二人の顔が自分の腋の下へ近づいて行く様子を視界の片隅に捉えた彼女は、脇腹をこちょこちょされてビクビクと震える全身をさらに震わせて必死に抵抗する。

脇腹でこれだけくすぐったいのに、それなのに腋の下なんてくすぐられたら。

その衝撃は想像するに難しくないが、今想像している以上の激しいくすぐったさが送り込まれてしまう事だけは確かだった。

 

「やだっ…ひひひっ!だめだって…!うふふふふふふふっ!くはははは!!や、やめ…っ…ふふふふふっ!」

 

どれだけ必死に抵抗しても、二人の力は予想以上に強い。

ギュッと握られた手首の拘束を解くことはできず、腋の下に近づいて行く二人の頭が二の腕の影に隠れたと思った、その瞬間。

 

 

 

さんざん脇腹をくすぐり回されて敏感になっている体、その最も敏感な場所に触れて来る生暖かい感触。

両側から挟まれるようにして両手首を持ち上げられて、望んでもいないのに大きく露出させられた両腕の付け根に二人の舌先が静かに這い始める。

シャワーを浴びて濡れた柔らかな皮膚の上、紅色の薄い舌がその肌の味を確かめるように。

じっくりとじっくりと唾液を塗り込むようにして刺激を送り込んで来る。

 

「はっ……ひゃっ…!や、やめッ……!」

 

大きく広げられている右の腋の下、薄く窪んだ場所に舌先が押し込まれてペロペロと皮膚が舐めあげられる。

左の二の腕には生暖かい舌が這い、そのまま腋に向けてペロペロと細かく舌を動かしながら移動していく。

柔らかな粘膜が敏感な皮膚の上を舐め擦り、ヌルヌルとした唾液が自分の両腋の下へ塗り込まれていく感覚。

指先でくすぐられる感覚とは異なる、まるでヌルヌルとした虫が這うような異質な感触に、全身がガクガクと震え出す。

 

「ふひゃぁぁっ!くくくくくくくっ!や、やめっ!ひゃははははははは!!ちょ…ッ…くふふふふふふっ!」

 

腕を下ろそうにも二人の力で両腕は持ち上げられたままビクともしない。

無理矢理腕を動かそうにも、脇腹をくすぐられ続けたおかげで全身はひどく疲労して、そんな余力すら残されていなかった。

さらに両腋の下へ加えられる舌によるペロペロ地獄に、両足がカタカタと小刻みに震え始めている。

 

「きゃっ!ふふふふふふふふ!や、やッ…ひゃは!ぷふっ!あははははははは!!」

 

人並み以上に鍛えられた彼女の両足の筋肉が悲鳴を上げ始めている。

腋の下を両側からペロペロと舐められて、そこから送り込まれてくる激しいくすぐったさが全身から体力と気力を奪い去っていく。

 

「先輩の腋の下きれいですよねぇ……」

 

ペチャペチャと舌先から水っぽい音を立てながら真里がうっとりとした口調で言う。

 

「ひゃははははははは!!くっ…くすぐった…ひぎィッ!あははははははははは!!」

 

真里の言葉に返答を返す余裕もなく、ただ笑いだけがお腹の底から吹き上がるだけ。

何とかして腋の下を舐める事だけをやめて欲しいのだが、どれだけ懇願しても笑い声の中では悲痛さは半減してしまう。

 

「ちょっとしょっぱくて、とっても甘い味がする……」

 

左腋の下の上に舌を這わせて、ベチャベチャと激しく皮膚を舐め続けていた真由美が右指先を露出した腋に触れさせてくる。

ぬるぬるに唾液を塗り込まれた腋の下に指先がプニッと沈み込み、そのままクニクニと刺激を送り込んで来るのだから堪らない。

 

「ひっ…ひゃはははははははははははは!!ちょっ…!くふっ!ふひゃひゃひゃひゃ!!ひっ…ひはははははははははは!!」

 

再び真由美が舌先を腋の下に触れさせる。

指先は腋の下の上でグニグニと動かせ続けたまま、ペロペロと激しく舌を動かして強引にくすぐったさを送り込み続ける。

 

「ひゃひひひひひひ!や、やめっ…だめぇぇぇぇぇ!!ひゃはははははははははは!!あーっはははははははははは!!」

 

長髪を振り回し激しさを増した左腋の下への刺激に全身が狂ったように震えてしまう。

腰を左右に振り回し、何とかして腋の下への刺激を和らげようとするが、それは無駄な足掻きにすらならない。

 

「ふふっ、せーんぱいっ。あたしと真由美ちゃん、どっちがくすぐったいですかぁ?」

 

そんな問いかけをしながら、真里がペロペロと腋の下を舐め続ける。

真里の舌先はゆったりと丁寧に彼女の腋の下を舐め続けているが、その丁寧な舌使いが返って腋の下の敏感な部分をこねくり回すようでくすぐったくて仕方がない。

真由美の舌は乱暴に腋の下をベロンベロンと激し舐め回して丁寧とはほど遠い。

しかし、その激しい舌先の動きが敏感な皮膚に食い込んで神経を直接刺激するようで、じっとしていられないほどのくすぐったさを送り込んで来る。

 

「ひゃはははははははははは!!あーっはははははははははは!!あひひひひッ!くはははははははははは!!」

 

どっちもくすぐったい、甲乙など付ける事などできるはずもない。

そんな事より、早く腋の下に加えられているくすぐったさから解放されたい、そんな気持ちでいっぱいだった。

 

「笑ってばっかりじゃ分かんないじゃないですかぁ?」

 

ペチャペチャと音を立てながら舌先を舐める回す真里の言葉。

その子供っぽい口調の中に秘められた怪しげな光りにゾッとしながら、彼女は腋の下から送り込まれる笑いの刺激を必死に押し殺そうとする。

 

「ひっ……ひぃぎぃぃッ…!あはっ…ど、どっちも……く、くひゅっ!くひゅぐっひゃはっ!も、もうラメらって…ッ!ふひゃひゃひゃ!!」

 

笑い声が次から次へと押し寄せて言葉の呂律が回らない。

凄まじいくすぐったさの中、必死に言葉を出したつもりだったのに霞が掛かったような言葉しか吐き出せず、再び笑いの中に雪崩れ込んでいってしまう。

 

「何言ってるのかよく分かんないっすよ、先輩」

 

真由美が意地悪っぽい口調で言いながら、腋の下に唇を押し当てて鯉のようにパクパクと開閉させる。

 

「いやぁぁッ……!!ひゃあぁぁははははははははッ…!くっ…くへへへへへへへへ!!む、むりぃぃっ!ひぃぎゃああ!くっ…くはははははははははは!!」

 

両腋の下へ加えられるくすぐったさに激しく身悶えしつつ、どうして自分がこんなにコチョコチョされなくてはいけないのだろう?

そんな疑問がさらなる疑問を生み出し続ける。

先ほどまで懸念していた帰宅の途についての思いなど消し飛んで、激しくくすぐられる両方の腋の下による笑いが延々と吹き出し続ける中。

涙で滲んだ視界に映るのは、少しずつ藍色に染まり始めている窓ガラス。

すっかり夕陽は沈んで夜の帳が校舎を閉ざし始めている。

 

「ひゃはははははははははは!!あひゃっ!くっ…くひゅぐっひゃひぃぃっ!ふひゃぁぁっ!む、むひぃぃっ!くははははははははははっ!」

 

ペチャペチャと舌先が腋の下を舐める音が響き、それに伴って彼女の口からは笑い声が激しく噴出し続ける。

部室棟にも校舎にも、まして校庭にすら人の気配はなく、かろうじて校舎1階の職員室に明かりが灯されているだけ。

シャワールームは職員室からは目に付きにくい場所にあり、仮に明かりが灯されている事に気づいたとしても、広い校庭を横切って消灯しようと思う人はそうそういるとは思えない。

寂れた田舎のような周囲の環境を考えれば、鍵をかけずともそうそう危険があるとは思えない。

そんな平和な古き良き日本を思わせる環境が、彼女にとっては仇となってしまっている。

どれだけ大きな声を出しても、広い校庭に声は吸い込まれて職員室に届く事は決してない。

 

「うひひひひひひ!くふぁひひゃははははははははははははは!!ぎっ…きひィ…ッ!く、くひゅぐっひゃあぁぁはははははははははははは!!」

 

「せんぱい、とっても楽しそう……」

 

そう言いながら、真里が腋の下に指先を触れさせて自分が塗り込んだ唾液を皮膚の上にクニクニと円を描くように塗り込んで来る。

彼女の顔はぼんやりとした淡い夕暮れ時の光りに照らされて、その瞳の中には妖しい灯火がゆらゆらと揺れているように見えた。

 

「顔真っ赤にして、かわいい」

 

真由美がフウッと彼女の耳に息を吹きかける。

腋の下を徹底的に舐めくすぐられ、残酷なまでに敏感さをました体に思わぬ刺激。

ビクッビクッと背中が跳ね上がり、足がガクッガクッと震えてしまう。

 

「ひゃぁぁっ!やひぃぃぃっ!くっ…くははははははっ!ひゃぎぃぃっ!ぎひぇええへへへへへへっ!」

 

両足が小刻みに震えて頭の中がぼんやりとしていく。

笑い続けて痛くなり始めた腹部、脇腹は引きつって痙攣するようにプルプルと震えていた。

端正な顔には今やその面影はなく、激しくくすぐられて耐えようのない刺激を長時間加えられたせいで口からは涎が流れ出して顎に伝っていた。

瞳から流れ出した涙は頬を塗らして、さらに額や眉間からは汗が幾筋も流れてポタリポタリとシャワールームの床に滴っている。

 

両腋の下は長時間舐められ続けたためか、薄くピンク色に染まっていた。

その薄い皮膚の上には真里と真由美の舌先が塗り込んだ唾液が、ひどく妖艶な光沢を放っている。

その腋の下の皮膚にさらに舌がヌラリと走り、その度に彼女の体がくすぐったさに激しく震えていた。

 

「ぎひゃぁぁははははははははは…ッ!!くっ…くひゃァァッ…!ぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃッ…!」

 

その笑い声はどこか獣じみて笑い声なのか叫び声なのか分からなくなって来ている。

胸の大きな二つの膨らみは、そのくすぐったさに彼女の体が震える度に跳ねるように左右に大きく振り回される。

首筋から汗がダラダラと流れだし、その汗がその大きな乳房を濡らす。

腹部にも汗がじっとりと浮かんでいて、先ほどまで刺激され続けていた両脇腹は仄かに紅色に染まっていた。

どれだけ体を動かしても、二人の舌によるペロペロ地獄から逃れようとしても、二人の意地悪な舌先は彼女の腋の下を的確に捉えて舐めくすぐって来る。

執拗な責め、どれだけくすぐったくても一瞬として休む間すら与えてもらえない。

 

「ひっ…ひゃぁぁっ!はひゃひゃひゃッ…!ぐぎィィッ……!ふびゃぁぁあははははははははははッ…!あーっははははははははははは!!」

 

言葉を混ぜる事もできず、感じるのは両腋の下に走るヌルヌルとしたくすぐったい塊が絶え間なく動き続ける感触だけ。

全身は火でも灯されたかのように熱く火照り、激しい疲労感が全身をいたぶるようにジワジワと浸食していく。

 

「ひゃはははははは!!ぐっ…くひぃぃっ!ぶびひゃひゃひゃひゃ!!ぐ…ッ…ぐるじぃぃっ…!ぎひひひひひひひひひッ…!ひゃーっはははははッ!!」

 

腋の下に吸い付くように舌が舐め続け、あるいは柔らかな腋の下に指先で刺激を与えられ続けて。

頭の中が疲労と、得体の知れない不思議な靄(もや)でぼんやりとかすんでいく。

 

両方の腋の下が狂ったようにくすぐったさを受け止めて、限界を超えた感触を脳に伝えていく。

笑うな、と無理矢理にでも笑いを押し殺そうとするが、理性を上回る本能が笑いを無理矢理吹き上げさせる。

 

「ひゃははははははははははは!!あっ…あはっ!あははははははははははッッ!!あひゃひゃひゃひゃッ……!」

 

ガクッガクッ

大きく彼女の体が跳ね上がり、両足から力が抜ける。

頽れるように地面に沈み込んでいく体を感じながら、視界が浅い漆黒に包み込まれていく。

両手首は握られたまま、朦朧とする意識の中で自分に与えられ続けている両腋の下からの激しいくすぐり責めだけが、ひどく鮮明に感じられた。

心地の良い音楽のような音が響いてきている。

敏感な腋の下の上に這い回るのは、生温かなヌルヌルとした不思議な塊。

 

大きく広げられた腋の下を指先でいじられたり、舌先でペロペロと舐め回されて。

全身はこの上なく疲労し切って、思考も上手に働かない中。

遠くで響くような自分の激しい笑い声が耳の中で反響し、絶え間なく腋の下を舐めいじめ続ける二人の少女を感じながら。

 

消え入りそうなほどに薄くなった僅かに残された理性が、最後の悲鳴を上げた。

 

「ひゃはははははははははは!!ひゃひひぃぃっ!くっ…くひひひひひひひっ!きゃひぎィィッ…!はひゃひゃ!うひははははははははははははははッッ!!」

 

口から滝のように涎が流れ出し、瞳からは涙がボロボロとこぼれ落ちる。

体は抵抗する力すら根こそぎ奪い去られて、ただ笑い狂う事だけしか許されない中。

 

「はひゃひゃひゃひゃ!ひっ…ひぎゃぁぁぁぁぁぁッ!!く、くひゅぐっひゃぎぃぃッッ!!くっ…くへがァぁ……!ぐぎゃびぃいィィ…ぁがぁぁァァあァァ……ッッ!!」

 

声ならぬ叫び声を上げ、全身に走る激しい痙攣。

ビクッビクッ……!

 

彼女の両足の付け根から熱い液体が迸るようにして流れ出し、びちゃびちゃと音を立てながら床に滴りおちる。

 

ガクッガクッ…!

彼女の体は数十秒ほど激しく打ち震えるように小刻みに震えたかと思うと、突然。

 

まるで高く積み上げた積み木が崩れ落ちるようにして、両足がへたりと力を失った。

 

遠ざかる意識の中、両手首を握る感覚はすでになく、両腋の下への刺激もなくなって。

ただ背中に二人の腕の感触、それすらもくすぐったくて口からは弱々しい笑い声が漏れ出してしまう。

 

遠いところで誰かの声が聞こえる。

 

「……せ…ぱい……だ……じょうぶ……か…!?」

 

「……や…すぎ……た…!?」

 

二人の声をまるで子守歌のように聞きながら、鼻を突くアンモニア臭。

全身にまとわりつくようにベトベトの脂汗が覆っているが、それを洗い流すようにシャワーのお湯が掛けられるのを感じた。

 

(く、くるしかった……)

 

必死になった口をパクパクさせて酸素を取り込もうと必死になっている。

鮮明さを失っていく現実感が、深い闇の底から浮かび上がる強い睡魔と入れ替わる瞬間。

彼女の脳裏に、自分自身でも驚くような思いが掠める。

 

(くるしかったけど……たのしかった……)

 

広い校庭には闇が降り立ち、空には無数の星々が輝きを放っていた。

黒々とした山並みの中、その中に淡く白い蛍光灯の明かりを灯したシャワールーム。

全身汗まみれになって、口からは弱々しい笑い声をうわごとのように漏らしながら。

長髪で背の高い少女を抱えるようにして、二人の少女が顔を青ざめさせている。

くすぐったさに乱れ狂い、絶叫の中で失禁までして最後には気を失ってしまった彼女には、日頃の無口で物静かな雰囲気など微塵にも感じられない。

 

大きな胸の膨らみを上下させて、ただ苦しそうに荒い呼吸を繰り返すだけの彼女。

 

ひどい睡魔の中、彼女は思う。

 

(また……されたい)

 

(また……くすぐられたい)

 

深淵の夜の訪れを間近に控えて、夏の日差しは残光となって西の空に僅かに残されているばかり。

校庭は彼女たちの戯れにも動ずる事なく鎮座し続け、シャワールームの小さな窓から漏れ出す明かりは、山あいの暗闇に吸い込まれるように消えてしまっていた。

その後、意識を取り戻した彼女と、真里と真由美の3人が、さてどうやって帰宅の途についたものかと悩むのは、これから数十分後の事である。