こちょぐりにーた PACKED

blogで書いたくすぐり小説、ここで合体ひとまとめ。探す手間が省けます。

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!!18歳になっていない人は見ちゃダメ!!

蟲×リディア(FF4)

「……だ、誰かっ……誰か!」

 

広大な夜の砂漠には未だに日中の熱気が残されている。

白い砂が月明かりに青く照らされて、その1粒1粒が宝石のように輝いて見えた。

ミストの村から出た事がない彼女にとって砂漠は物珍しく、その輝くような砂が地上に広がった星空を見るために深夜の砂漠に一人出掛けていた。

 

カイポの村から少し離れた場所、岩場も多くモンスターも少ない場所だと安心していた。

それなのに……と彼女は思う。

 

「た、助けてぇぇ!!誰か……セシル……セシル!!」

 

彼女の叫び声も砂漠に空しく響くばかり。

旅人も寝静まる深夜の砂漠を通りかかる人影もなく、彼女は声の限り叫ぶ事がどれほど無駄であるかを痛感し始めていた。

 

 

 

リディアの事を気遣ったセシルはしばらくカイポの村に滞在する事を決め、リディアが目覚めた翌日の夕暮れ時。

宿屋の夕食である干し肉とトウモロコシのスープを胃袋に流し込んだ二人は、村の出入り口辺りで砂漠を見つめていた。

 

茫々と広がる砂の平原に巨大な黒い影がアーチを描くように跳び上がり、再び砂の中へ沈んでいく。

この世の物とは思えない光景に唖然として立ち尽くしていたリディアの肩に、そっと手を置いたセシルは、

 

「あれはサンドウォーム。砂漠の主とも言われている、巨大な地虫だよ」

 

と、黒い仮面から僅かに優しげな瞳を覗かせながら言う。

 

「サウンド…ウォーム?」

 

初めて見る巨大なモンスターを目の当たりにして気後れしたリディアが小首を傾げると、セシルは小さく笑いながら言った。

 

「大丈夫、サンドウォームは本来温厚な生き物なんだ。彼らのテリトリーにさえ入らなければ襲ってくる事はないよ」

 

広い砂漠の中をゴゴゴと地鳴りが響き渡り、砂ぼこりが立ちのぼる。

巨大な虫が地面に潜り込み、砂の中を移動する音だ。

 

「でも、夜の砂漠は危険だから、一人で出歩いてはダメだよ。寝ぼけたデザートサハギンに出くわしたりしたら大変だからね」

 

 

 

リディアの脳裏をセシルの優しい声が走馬燈のように駆け巡る。

言われた通りにしておけば良かった……

セシルが言う通り、夜の砂漠に一人で出掛けなければ……

 

強い後悔と自責の念にさいなまれるが、今は自己嫌悪に陥っている暇などない。

 

「助けて……助けてぇぇ!!誰かぁぁぁぁ!!」

 

リディアの両足に食いついている巨大な白い物体。

砂に半身を埋めたクリーム色の体皮にはいくつものこぶが浮かび、ヌラヌラと濡れた体からは絶えず透明な粘液が染み出している。

リディアの両足はふくらはぎの辺りまで、その奇っ怪な生物の中に取り込まれ、足の先端はグニュグニュと蠢く肉壁に包まれ、粘液を塗り込まれているのを感じていた。

 

「やだぁぁぁ!!うぅっ……助けて!誰かぁぁ……誰かぁぁぁ!!」

 

ぐちゅっ、ぐちゃっとねっとりとした水っぽい音を立てながら、その巨大な幼虫のような虫がリディアの両足を少しずつ飲み込もうとしている。

口には赤黒い何本もの細い触手のような物がサワサワと蠢き、その先端が足の皮膚に触れる度に背筋にゾッと悪寒を感じる。

悪臭はないが、生臭さが彼女の鼻孔を通じて心の中の恐怖を増幅させていく。

 

ほんの数分の間に膝までサンドウォームに飲み込まれたリディアは、いよいよ言葉にならない叫び声を上げ始めた。

 

「イヤァァァッ!!助けて……助けて……!死にたくない…死にたくないよぉぉ!!」

 

幼い彼女にも、この状態の先に待っている出来事が『死』である事は分かる。

得体の知れない、こんな気色の悪い生き物に飲み込まれて死ぬなんて……

そう思うだけで瞳からは涙がボロボロとこぼれ落ち、それを拭う事も忘れてあらん限りの声で助けを求め続けた。

 

「助けて!!お願い……誰か…誰か助けて!!おねがい……っ…ぅっ……おねがいだからぁぁぁぁ!!」

 

しかし叫び声は虚無の空間に広がってかき消されて、ぬちゅっぐちゃっとサンドウォームが自分の体を飲み込んでいく音ばかりが耳に届く。

こんな所で……こんな所で死にたくない。

 

太ももの付け根まで飲み込まれて、足は虫の体内で肉壁にもみくちゃにされている。

痛みはないが、全身の毛が逆立つような激しい嫌悪感が全身を貫く。

しかし、次の瞬間、リディアの顔には悲しみと絶望とは正反対の表情が浮かんでいた。

 

「……いっ……な、何…うひひっ!?」

 

太ももまで飲み込まれ、サンドウォームのかなり奥にまで飲み込まれた足。

すでにサンダルは脱げて裸足になっていた足の裏に、予想にもしていなかった感触が走り、思わず背中をのけ反らせてしまう。

 

「くひっ!?…も、揉まれ…!?うひゃぁっ!?」

 

いくつものヒダに包まれた肉壁がベットリとリディアの敏感な足の裏に貼り付いてくる。

その1つ1つの生暖かいヒダがモゾモゾと蠢いて、足の裏から耐え難い刺激を流し込んできた。

死の恐怖にさいなまれて涙すら浮かべていた苦悩の顔に、その妖しげな刺激によって思わず笑いが浮かんでしまう。

 

「な、なに……ひひっ!?足が…へへへへへッ!?」

 

足の裏にいくつも貼り付いた肉壁がモジョモジョと動き回り、リディアに強引に笑いを引き起こさせようとする。

粘液でドロドロになった敏感な肌の上に、ヌルヌルとした柔らかい肉のヒダヒダが繰り返し塗り込まれて、その1つ1つが激しいくすぐったさとなって彼女に襲いかかる。

 

「ひゃひひっ!?く、くすぐったいぃっ!?うひゃひゃ!」

 

じゅるっぐちゅっぬちゅっ……

 

ヌルヌルとした粘液を溢れ出させながらサンドウォームの口が少しずつリディアの体を飲み込んでいく。

少しずつ奥へ進んでいく足に次々と肉壁が絡みつき、その微細な振動が彼女に容赦のないくすぐったさを送り込み続ける。

足の裏から足の指の間にグニュリと入り込んだ肉のヒダがブルブルと振動し、ふくらはぎにもペトペトとヒダが貼り付いてグニュグニュと刺激する。

飲み込まれ続けている事すら忘れて、くすぐったさに両腕を振り回し砂を掴むが、くすぐったさを和らげる事など出来るはずもない。

足を狭い肉壁の中でばたつかせるものの、微かにペチャペチャと音がするばかりで力を込めて蹴り出すことも許されない。

 

「ひぎひひひっ!?あっ…あひひっ!?く、くすぐったいってばぁぁ!?うひひひひっ!?ひははははははははははは!!」

 

肩を揺らして笑い声を上げ始めたリディア。

その顔には絶望と恐怖はなく、ただ両足に加えられるくすぐったさによって歪まされている。

両腕をばたつかせて何とかして両足を抜き取ろうとするが、無数のヒダと肉壁に絡みつかれた足を取り出す事も叶わず、それどころか体は腰の辺りまで飲み込まれようとしていた。

膝と膝の裏にも肉壁が吸い付いて粘液に濡れたヒダを擦りつけて来る。

敏感な膝の裏の柔らかい皮膚を激しく撫で回され、リディアの小さな体が笑いに小刻みに震え転げ回る。

 

「うひゃぁははははははははははははは!!そ、そこダメ…くっくっくっ……!そこはダメだってばぁぁぁ!!」

 

背中を砂にバンバンと打ち付けたり、頭を激しく振り回してくすぐったさと戦おうとするが、そんな事でくすぐったさから逃れる事など出来るはずもなく。

腰から脇腹まで飲み込まれた体に、次々と肉壁が貼り付いて愛撫するように粘液を塗り込み、その刺激が確実なくすぐったさとなってリディアの体を狂わせる。

目からは恐怖ではなくくすぐったさによって涙が溢れ出し、笑いによって閉じられない口からは涎が流れ始めていた。

しかしモンスターであるサンドウォームに慈悲の心などはなく、その生暖かくヌルヌルした体内にリディアを飲み込む事だけを天命とでもしているように、ひたすらに肉壁を蠢かせ続ける。

 

「ひぎゃぁぁあああははははははははははは!!あははははは!あひっ…!?ホントにダメなんだってぇぇぇぇ!!ひゃぎゃぁぁははははははははははは!!」

 

脇腹から胴体の中程まで飲み込まれて、いよいよ一般的にくすぐったいポイントとされる脇腹にもヒダがジュルジュルとまとわりつき始める。

薄い上着はヒダによってもみくちゃにされて、サンドウォームの体内でめくれ上がり、その細いウエストに肉壁がグニグニと押しつけられると、リディアは目を見開いて自由になる両腕で砂を何度も引っかき回した。

 

「ぎひゃぁぁぇぇえははははははははははははは!!ぐぎぇぁぁあははははははははははは!!!死んじゃうってぇぇぇぇぇぇ!!!

 ぎひぃぃっ……!!死ぬ!ひゃはははははは!!死ぬ死ぬ!!ホントだって!ホントにダメだってばぁぁぁぁあはははははははははははは!!!」

 

額にはくすぐったさと笑いによって汗が浮かび、目からは涙が止めどもなく流れ出していた。

口からは涎が溢れ出し顎に伝って上着の首もとを濡らしている。

長い髪の毛は砂にまみれてボサボサに振り乱され、顔には苦しげな笑顔がにじみ出るように刻まれていた。

しかし、そんな凄惨な有様にも動ずる事を知らないサンドウォームは彼女の胸まで飲み込むと、嬉しそうに赤黒い細い触手をニュルニュルと踊らせる。

その細い触手がノースリーブの上着から露出した腋の下に偶然に触れ、リディアに意図せず強烈なくすぐったさを与えていく。

 

「ぎゃぁぁあははははははははははははははは!!!!腋ぃぃいぃひひひひひひひひひ!!ぎゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!」

 

敏感な腋の下の皮膚に触手がサワサワと触れ、薄い皮膚の下の神経にくすぐったさを送り込む。

下半身と脇腹を揉み回され、あるいは愛撫され続け敏感になった体には、その微細な刺激ですら津波の如き強烈な刺激となって到達してしまう。

腋の下を閉じようにもすでに胸部まで飲み込まれて、サンドウォームの分厚い口の肉が、腕を閉じさせる事も許さない。

閉じようとして力を込めると、サワサワと蠢く触手に腋の下を押しつける結果となってしまい、さらなるくすぐったさを生み出してしまう。

 

「ぐぎぇぇぇぁぁぁははははははははははははは!!!腋がぁぁぁッッ!?げひぇぇぇへへへへへへへへへへへへへッッ!!」

 

いよいよ胸部から腕の付け根までを飲み込まれ、リディアはバンザイの姿勢のままサンドウォームに飲み込まれて行く。

顔にもネトネトとした肉壁が覆い被さるが、デコボコとした体皮のせいもあってか、かろうじて呼吸が出来たのが幸いだった。

触手にモゾモゾと刺激され続けた腋の下からスッとくすぐったさが引くが、下半身と脇腹は相変わらずヒダヒダに撫で回されくすぐったい刺激を与え続けられている。

 

「くひひひひひひひっ!ケホッ…!うははははははははははは!ケホッケホッ!はっはぅぅっ!?あはははははははははは!!」

 

狂気じみた笑い声から解放されて咳き込みながらも、リディアはある重大な事に気づいてしまっていた。

自分は今、バンザイの姿勢のままサンドウォームに飲み込まれている。

すでに顔まで飲み込まれて、両手の指先にかろうじて砂の感触を感じるばかり。

逃げだそうにも逃げ出せず、このまま体内の奥底へ送り込まれるのを甘んじて受け入れるしかない状態で、このまま飲み込まれ続けたら……?

 

「はっ…!はひひひひひひひひ!!ダメぇぇぇぇぇ!!タンマタンマ!ひははははははは!!ちょ……ホントだってぇぇぇえはははははははははは!!」

 

バンザイという事は、大きく腋の下を露出しているという事。

この状態で飲み込まれ続ければ、いずれは自分の脇腹や足をくすぐり回している肉壁のある場所に到達してしまう。

リディアにとって一番の弱点である腋の下を撫で回されたりでもしたら……

 

「ぎひひひひひひひ!!ホ、ホントにダメなんだって!腋弱いの!あははははっ!ホントに弱いの!くっくっくっ……死んじゃう!死んじゃってばぁっ……ひゃひゃひゃっ!?」

 

砂漠の王は無慈悲だった。

幼い体をくすぐったさに震わせ、笑いのたうち回らせる彼女の言葉は聞き届けられず、ついに彼女の一番恐れていた事が始まる。

四方を囲む肉壁が狭まり、顔に粘液でベットリとした柔らかいヒダがのしかかる。

 

「ぷひゃぁっ……むぐっ……ぷはっ…ぐぅぅっ!!」

 

息をつけば粘液と肉壁の間にかろうじて隙間を作る事ができるが、少しでも休もうものなら粘液が口の中にも入ってくる。

鼻孔に生臭い臭気が押し込まれ、鼻の穴にも粘液が流れ込んでくる。

粘液は予想に反して甘く、薄くした砂糖水のような味がした。

 

「はぁぁっ…!ひぎゃぁぁぁぁぁはははははははははははははははは!!!」

 

しかし、リディアに粘液の味を評論するだけの余裕はなかった。

バンザイの格好で大きく露出した腋の下に恐ろしいほどの数のヒダヒダがペタペタと吸い付き、そのヒダの1枚1枚がグチュグチュと動き始めたのだ。

一瞬にして肺の中の空気を笑い声と同時に吐き出してしまい、必死に呼吸をしようとしても、腋の下の薄い皮膚に次々と襲いかかるヒダヒダの攻撃に十分な呼吸を阻害されてしまう。

凄まじいくすぐったさ、それが敏感な腋の下に襲いかかり、リディアの心が一気にはじけ飛ぶ。

 

「ぐぎぇぇぁぁぁあははははははははははははははははッ!!!!びぐぃぃぇぇええへへへへへへへへへへへへへへッッ!!」

 

口を開くと粘液が次々と流れ込んでくるが、それに構う余力もなく激しい笑い声が吹き上がる。

薄い腋の下の皮膚に容赦なくヒダヒダがまとわりつき、ヌルヌルと粘液を塗り込んでいく。

 

「ぐぎぃぃぃいひひひひひひひひひッ!!くしゅぐっひゃいってばぁぁぁああはははははははははははははは!!!」

 

腋の下に吸い付くヒダが、彼女の肌の上を縦横無尽に撫で回す。

ヒダには小さな凹凸があり、その凹凸に粘液がドロドロと絡みつき。

そのデコボコが敏感な肌をグニュリと舐め回すだけで、我慢できない地獄のような刺激が全身を貫く。

粘液は激しい粘性を持っていて、リディアの体が少しずつ奥へ奥へと引き込まれる度に、ヒダヒダが皮膚からプチュップチュッと音を立てて剥がれていく。

その剥がれる時の刺激すらもくすぐったくて、リディアはバンザイの姿勢のまま、防ぎようがない全身への愛撫を必死に受け止めようとする。

しかし、小さな体で激しすぎるくすぐったさを受け止める事など出来ず、笑いが次々とお腹の奥から沸き起こり、口から涎と共に吹き出してしまう。

粘液と汗でぐちゃぐちゃになった全身を、無数のヒダがペロペロと舌先のように舐め回す。

柔らかな肉の感覚は新たな笑いを引き起こし、全身を笑いに震わすと、さらにヒダヒダが全身を撫で回し……

 

「ぐぎぁぁぁあはははははははははははは!!はぎゃぁぁぁああはははははははははははははは!!ぎひぃぃっ!?ぐびぃぇぇええへへへへへへへへへへッッ!!」

 

(くすぐったい……おかしくなる……もうダメ……くすぐったい……)

 

くすぐったさの悪循環の中、リディアは全身を覆い尽くす肉壁の生暖かさと、その柔らかな肉質から繰り出されるくすぐったい刺激に笑い狂う事しかできない。

言葉を発する事もできず、ただ笑い声だけを口にするだけ。

息も十分に吸う事ができず、くすぐったさに全身を転げ回し続ける。

絶え間ない笑いと、くすぐったさから逃れようと激しく動かす体には、すでに体力は一切残されていない。

それにも関わらず、ヒダヒダが敏感な脇腹、腋の下、膝の裏、足の裏をクチュクチュと舐め回されると、じっとしている事自体が難しい。

 

「ぐぎぁああはははははははッッ!!!あぎぃぃぃひひひひひひひひひひひ!!ひぎぃぃいいあああぁあぁァアああぁぁァァぁああァぁァァぁぁぁっっ!!!」

 

彼女の口から笑い声とも叫び声ともつかない、獣のような言葉ならぬ言葉が吹き上がる。

長い髪の毛は粘液によってベトベトに汚されて、周囲の肉壁に散らばり貼り付いている。

全身は粘液と汗によってヌルヌルに濡れて、妖艶にも思える光沢を放つ。

くすぐられ続けた足の裏は所々が桜色の染まり、足の指の間に入り込んだ肉壁に揉まれた足の指は仰け反り、小刻みに痙攣していた。

 

脇腹も所々が桜色を少し濃くしたような色に染まり、腹部にも無数のヒダが貼り付いてグジュグジュと愛撫を続けている。

腋の下にはヒダと肉壁が吸い付いて、デコボコした突起を押し込み、揉み上げるように刺激を送り込み続けている。

そのどれもがリディアにとってはくすぐったく、苦しい拷問のように感じられた。

 

「ぎひぇああはははっ……はぎぃぃィいいぃぃィ……!!げへへへッッ!!!げひぇぁぁあああぁぁァあぁぁ……ッ!!」

 

(くすぐったい……狂う……壊れる……こわれる……こわれ……)

 

「へげぇぇぇぇぇええエェぇええエぇぇェ……ッッ!!ぐぎぇぁああはははははハははハぁぁァ…ッハはは……ッ!!あはははハははは…あぁ…ッ!ぁあァ…ははは…ははははハははは……ッ!」

 

膝の裏が予想以上にくすぐったい。

膝の裏の敏感な皮膚に吸い付く肉壁が、激しくブルブルと震えて彼女の心をさらに狂わせていく。

足の裏もくすぐったい、脇腹も、腋の下も……

 

胸部を包み込む肉壁がモゾモゾと動き回り、彼女の浅い胸の頂点に浮かぶ小さな突起を刺激する。

くすぐったさと、それに混じった甘い感覚。

しかし、その正体を探る間もなく、全身を襲い続けるくすぐったさに心が蝕まれていく……

 

(こわれ……くすぐったいぃぃ……狂っちゃうよ……もう……もう……)

 

「はがぁあひひひヒぃぃはははハ……ッ!ぐげぇあァははははァ…アあはははっ…ハははハ……ッッ!!」

 

いよいよ心が閉じ始めて、脳裏が真っ白になりかかった、その時だった。

 

ザシュッ!という勢いよい音と共に、リディアの頭上からスゥッと涼しい風が吹き込んでくる。

ヒダヒダの動きがビクッと1つ痙攣したかと思うと止まり、リディアの体がヌルヌルとした肉壁の中から引きずり出される感覚。

ドプンッと大量の粘液を帯びて、全身に粘液の糸を引いた彼女は砂漠の砂の感触を頬に感じていた。

 

(……あ…れ……)

 

思考するのももどかしく、すっかり疲れ切った体を起こす事もできない。

くすぐったさに全身が朦朧として、それなのに体の芯が熱くて堪らない。

 

「リディア……!」

 

遠くで、セシルの声が聞こえたような気がした。

頭の中が重い、ひどく疲れている……息が吸える……

そんな事ばかり考えていた彼女の体が、誰かの太い腕に抱き起こされた。

渾身の力で瞼を持ち上げると、月明かりを受けて黒光りする鉄仮面。

その隙間から悲しそうな瞳が覗いていた。

 

「はぁぁ……しぇしるぅぅ……」

 

言葉を出そうにも呂律が回らない。

全身にくすぐったさの余韻が残っていて、セシルの腕の感触ですらくすぐったくて、体が無意識にビクッビクッと反応してしまう。

 

「リディア……かわいそうに……」

 

そう言いながら、セシルの瞳に僅かな潤みが浮かんでいるように見えた。

リディアはそれに気づきながら、必死になってセシルに言わなくてはならない言葉を、回らない思考で探している。

 

「しぇしるぅぅ……ごめんなひゃいぃ……」

 

「バカ、いいんだ。僕こそごめん。君を守ると約束したのに……」

 

心底安堵して、リディアの体からすっと力が抜ける。

全身が火照って仕方がない。

くすぐったかった……それだけしか思う事ができない頭の中、一方でリディアの心の中には得体の知れない思いが渦巻いている。

あれほど苦しくて、あれほど怖かったはずなのに……

 

くすぐられ続けて、精根尽き果てて激しい睡魔が全身を覆っていく途中。

彼女は確かに、こう思った。

 

(また……くすぐられたい……)

 

月明かりは静かに荒涼とした砂漠を照らしていた。

砂の上には巨大なサンドウォームが紫色の体液を流し息絶えているが、先ほどまでの狂宴を忍ばせるものは、そればかりである。